ストレスで肌がボロボロに!?肌荒れが起こる理由と対策
人間が生きていく中で避けられないのがストレス。
多かれ少なかれ誰もがストレスを感じているものですが、
あまりにも大きすぎると体の様々なところに不調が現れます。
肌に起きる症状としては、肌荒れやニキビ、湿疹など美容と健康の大きな敵に。
ではなぜストレスが肌荒れを引き起こすのか、その理由と対策を解説していきます。
ストレスが肌荒れを引き起こす理由
1.自律神経の乱れを引き起こす
過度なストレスを受け続けると、体が活発に動いているときに
優位になる交感神経と、体がリラックスして休息するときに
優位になる副交感神経の切り替えがうまく行われず様々な症状があらわれます。
本来睡眠時などでは副交感神経が優位に切り替わり、
心拍数や血圧が減少し自然と体が休まるための準備を始めます。
しかし過度なストレスを受け続けていると、交感神経の働きが常に活発になり
うまく寝付けない、夜中に目が覚めてしまうなど質の低い睡眠になることにより
ターンオーバー(肌の生まれ変わり)が遅れてしまうと言った悪影響が出ます。
すると古く傷ついた肌の細胞と新しい細胞との入れ替わりが行われず、
古い角質が残り続けることでしみやしわに、肌を守っていた保湿成分が不足することで刺激に弱い肌になったり、乾燥肌を引き起こします。
また自律神経の乱れは便利の原因にもなりえます。
便秘になると大腸から便が長い時間排出されず、大腸菌が増え有害物質が作られます。
すると有害物質は体内に吸収され、血液にまじり全身へと広がります。
その一部は汗となり肌に付着し、有害物質の混じった汗により肌荒れを引き起こします。
2.男性ホルモンの急増
過剰なストレスを受けると男性ホルモンの分泌が増えると言われており、
男性ホルモンが過剰に分泌されると皮脂の量が増え、
さらに毛穴が詰まりやすくなりニキビの原因となります。
ニキビは皮脂の影響で出来るため、顔や胸、背中の上部など皮脂腺の多い場所
に現れ、痛みやかゆみを伴うことも多くそれ自体がストレスとなります。
ストレスが原因でニキビができ、ニキビが原因でストレスが…と悪循環を生むため、
たかがニキビくらい、と甘く見てはいけません。
3.かゆみや皮膚炎を伴う病気の誘発や悪化
ストレスは万病のもとという言葉の通り、心や体のいたるところに影響を与えます。
下記の3つの病気などはストレスが直接的に引き起こすわけではありませんが、
そのリスクを高める要因となるため注意する必要があるでしょう。
・糖尿病
ストレスを感じると血糖値を高めるホルモンが分泌され、
また血糖値を下げる働きを持つホルモンであるインスリンの効果が薄まります。
すると高血糖の状態になりやすく、糖尿病のリスクが高まります。
またストレスを感じることで、それを和らげるために飲酒や過食を行ってしまい
がちになり、糖尿病の発症や悪化を招く恐れがあります。
糖尿病になると高血糖のため尿が沢山排出され、体内が常に水分不足の状態になりがちです。すると肌が乾燥しカサカサになり、かゆみやただれなどの症状を引き起こします。
また高血糖が長く続くと血管がボロボロになり神経障害に陥り、
上手く発汗が出来ずに肌の乾燥が起こるなどの症状も起こりえます。
・蕁麻疹(じんましん)
蕁麻疹の原因としては食べ物や薬剤へのアレルギー反応や物理的な刺激(暑さ、寒さ、衣服などの圧迫や擦れ)、運動や発汗などが挙げられます。
ストレスが直接的に蕁麻疹の原因にはなりえないものの、上記の刺激に対して
体が敏感に反応するようになってしまい、ストレスが溜まる前では問題のなかった
刺激に体が反応し蕁麻疹が出るようになるなど誘発や悪化の原因となりえます。
蕁麻疹が出ると赤みや強いかゆみを伴い、肌をがりがりと掻いてしまいがちです。
一度強く掻いてしまうと肌のバリア機能が破壊され、より刺激に敏感でかゆくなりやすくなってしまう上、掻いた事で手指の雑菌が入り込み傷跡が残るなど
肌に大きなダメージを与えます。
・アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは、強いかゆみを伴う湿疹が慢性的に良くなったり
悪化したりを繰り返す病気です。アトピー性皮膚炎の患者は肌のバリア機能が低下し、
かゆみや刺激に敏感な肌となっており、日常の様々なアレルゲン(悪化要因)が重なって
発症・悪化していると言われています。
アトピーはかゆみのある部分を掻いてしまうことで酷く悪化してしまうため、
かゆみや無意識に掻くことを誘発してしまうストレスはアトピーの大きな要因となりえます。
ストレスによる肌荒れを抑えるためには
1.ストレスを溜め込まず発散するようにする
忙しい現代社会の中ストレスを全く生きていくことは不可能と言っていいでしょう。
そのため、なるべくストレスを溜め込まず、上手に発散することが重要だと言えます。
ここではそのためのいくつかの方法をご紹介します。
・適度な運動を行う
ウォーキングや軽めのランニングなどの有酸素運動をすると、
普段とは違う刺激を受けることで気分転換になるほか
心を安定化させるホルモンであるセロトニンの分泌を促します。
適度な疲労感を得ることで睡眠の質も高くなるためストレス発散に大きく貢献します。
あまり時間の取れない方には、
夕食後10分以内に10~20分のウォーキングがおすすめです。
食後にウォーキングをする事で血糖値の上昇を抑え、
夕方~夜の時間に軽い有酸素運動を行うことで眠りが深くなる効果が期待できます。
・質の高い睡眠を取る
上手く眠れないことや寝不足は大きなストレスの要因となりますが、
逆に質の高い睡眠を取ることはストレスの解消に大きく役立ちます。それには上記の
軽めの運動や、眠る時間に丁度眠気が来るよう入浴する、と言った方法などがあります。
詳しくはこちらの記事をご参考ください。
寝不足は肌荒れの原因に!その対策と改善方法 - 健康肌care
・おいしい食事をとる
栄養たっぷりのおいしい食事は心も体も満たして満足感を与えてくれます。
食べ過ぎや栄養バランスの乱れた食事は肌荒れを招きますが、
普段の食事をちょっと豪華にしたり、デザートを付けるなど、
ちょっとした贅沢でストレスを解消するのも一つの手段です。
・趣味の時間を確保する
仕事や勉学のことを忘れ趣味に没頭する時間はストレスを解消する上でとても重要です。
アウトドア派であれば体を動かすこと自体が気分転換や運動不足の解消になりますし、
インドア派であれば漫画やゲーム、映画やアニメ音楽鑑賞などリラックスしながら過ごす事が出来ます。
趣味の時間を持つことで生活にメリハリが出て仕事や勉学への意欲も高まります。
どんな些細なことや短い時間でも構いません。
趣味の時間を確保し、趣味に没頭する時間を作りましょう。
・休みの日に仕事のことを考えない
休みの日に仕事の事を考えてしまうと、
折角仕事から離れ自由な時間のはずなのに心が休まらず、
不安やストレスを抱えてしまいます。
どうしても仕事でしなければいけない事や、確認しなければいけない事がある時以外は
すっぱりと仕事の事は忘れ、趣味や散歩などリフレッシュに時間を使い、
仕事に関係のあるものは目に付くところに置かないなど仕事の事を徹底的に頭から追い出してしまいましょう。
仕事の時間とそれ以外の時間をきっちり分けるのがストレスをためすぎないコツです。
2.普段のスキンケアをきっちりと行う
きちんとしたスキンケアが行われていればストレスによる肌への影響を抑え、
ある程度肌荒れを防いだり改善することが出来ます。
皮脂が多いオイリー肌でニキビができやすい方はクレンジングや洗顔をしっかり行う、
乾燥肌で皮膚のカサつきやかゆみが出る方は保湿ケアをしっかり行うなど、
肌質や症状にあったスキンケアが必要となります。
スキンケアの方法など詳しくはこちらの記事をご参考ください。
スキンケア用品の使い方と順番は?初心者にもわかりやすく解説 - 健康肌care
3.食生活を改善し肌によい栄養を取る
肌を作るのに必須なタンパク質や、肌を整えるビタミンB群など、
食事により健康な肌を作るのに必要な栄養を摂取することはとても重要です。
一方で、偏った食事や栄養の不十分な食事は様々な肌トラブルを引き起こすため、
心当たりのある方は食事のメニューにも気を付けるようにしてみてください。
どんな食べ物を食べるのが良いかなど詳しくはこちらの記事をご参考ください。
食べ物から見る肌荒れ!肌に良い食べ物と悪い食べ物は? - 健康肌care
4.自力での改善が難しい場合お医者様に頼る
生活習慣や食事、運動など気を付けてみても
自分の努力だけでは改善が難しい場合もあります。
症状が強く出てしまっている場合や、長引いている場合には面倒くさがらずに
お医者様に掛かり、症状に合った適切な薬やアドバイスをいただきましょう。
まとめ
ストレスが溜まらないよう上手に発散することと、
普段のスキンケアが肌荒れを抑えるカギとなります。
ストレスによる肌荒れに悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。