マスクをつけると肌荒れが起きる!その理由と対策

f:id:willsoyz:20211114142428p:plain

 

新型コロナの影響で外出中はマスクをほぼ付けっぱなし、という状況が増え、

マスクを着用することによる肌荒れを訴える方がとても多くなっています。

ニキビや赤み、ぶつぶつなどかゆみや痛みを伴い辛いことも。

しかしマスクのせいだとは分かっていても外す事は出来ませんよね。

 

そこでマスクをつけると肌荒れが起こる理由と肌荒れの対策をご紹介します。

 

 

マスクを付けると肌荒れが起こる理由

1.摩擦

マスクを付けると肌と触れる部分に、

喋ったり付け外しをする時にわずかながら摩擦が起きます。

短時間ならあまり問題にならないのですが、

毎日のように摩擦による刺激を受け続けると肌の表面が傷つき

肌を守っている保湿成分などが剥がれ、バリア機能が低下した状態になります。

バリア機能の低下した肌は少しの刺激にも敏感に反応し、

かゆみや赤みなど肌トラブルを引き起こしやすくなります。

 

2.マスク内のムレ

呼吸する時に出る息の影響でマスク内部は高温多湿の状態になります。

すると雑菌が繁殖しやすい環境になり、ニキビの要因となるアクネ菌が増え

口の周りにニキビが出来やすくなります。

特に夏場などで汗をかいていた場合は湿度と皮脂の分泌が過剰になり、

よりニキビが出来やすい状態になります。

 

3.マスク内部の肌の乾燥

吐息で蒸れるんだから乾燥はしないのでは?と思うかもしれませんが、

多湿の状態であってもマスクを外した途端に肌の水分まで含めて急激に蒸発し、

逆に肌の乾燥を引き起こします。肌が乾燥するとバリア機能が低下し刺激に弱くなり

様々な肌トラブルを引き起こします。

 

マスクを付けることでバリア機能の低下が起き、敏感になった肌に

摩擦やムレによるアクネ菌の増殖などの要因が合わさり、

かゆみやニキビ、ぶつぶつ(湿疹)などの症状が引き起こされるのです。

 

マスクによる肌荒れの対策

1.肌に優しいマスクをつける

肌に密着する部分が硬い、繊維がチクチクすると言った

肌への刺激の大きなものは肌荒れを引き起こしやすいと言えます。

そのため布タイプ(ガーゼ)のマスクが一番肌に良いでしょう。

ただし、新型コロナの感染防止という観点では不織布マスクなど飛沫を防ぐ効果の

高いものを求められることもあります。

その場合にはマスクと同程度の大きさの綿のガーゼを挟んで着用すると

摩擦による刺激が抑えられます。TPOに合わせて着用するマスクを選びましょう。

 

2.サイズの合ったマスクをつける

小さすぎるマスクは摩擦を強め肌への刺激が大きくなり、逆に大きすぎるマスクは

肌との間に隙間が空きそもそもの感染防止の効果が薄くなります。

頬とあごのラインに丁度フィットするくらいが適性のサイズとなります。

 

3.マスク内の蒸れを感じたらこまめに拭き取る

汗をかいたり、吐息でのマスク内の蒸れを感じたら、

ハンカチやティッシュ、タオルなどで拭き取るようにしましょう。

放置すると雑菌が繁殖しニキビの原因となります。

中にガーゼなどを入れていた場合や

マスク自体が湿ってしまった場合には取り換えるのが無難です。

また、拭き取る際にはゴシゴシと擦ると肌にダメージを与えてしまうため、

優しく押さえつけるようにして水分を拭き取りましょう。

 

4.しっかりとしたスキンケアを行う

朝、晩のスキンケアをしっかりと行うことでマスクによる肌への影響を抑えることが出来ます。

特に朝の外出前には洗顔で汚れを落とし、

化粧水とクリームでしっかりと保湿する事がマスクによる肌荒れに効果的です。

保湿を行うことでバリア機能の低下を防ぎ、

クリームの油分が摩擦に減る肌への刺激を軽減してくれます。

マスクが肌に触れる部分(頬、鼻、耳、あご等)にクリームやワセリン等を

少し厚め塗るのも効果的です。

 

スキンケアの詳しいやり方についてはこちらの記事をご覧ください

https://oskincare.hateblo.jp/entry/20211108/1636357108

 

肌荒れを引き起こしやすい生活習慣

肌の健康には生活習慣も大きく影響しています。

健康的な生活を送ることによって

マスクによる肌荒れも起きなくなるかもしれません。

 

1.寝不足や不規則な生活

私たちの肌は主に寝ている間に肌の新陳代謝(ターンオーバー)が行われることで

健康な状態が作られています。

そのため寝不足や不規則な生活で十分な質の睡眠を取れないと

ターンオーバーが遅れ肌のバリア機能の低下した状態を作り出します。

個人差はありますが6~8時間程度は睡眠の時間を確保しましょう。

 

2.運動不足

運動にはストレスの発散や血行の促進、睡眠の質の向上などの効果があります。

ストレスは自律神経の乱れ、血行不良は便秘や新陳代謝の低下などの悪影響があり、

これらの解消に運動は大きく貢献します。

10分~15分程度のウォーキングでも効果があるため意図的に歩く距離を増やすなど

運動不足の自覚がある場合は有酸素運動を取り入れてみましょう。

血糖値の上昇を抑えたり、寝つきをよくする効果の期待できる

夕食後10~15分程度のウォーキングがおすすめです。

 

3.偏った食事

脂質などを取りすぎると皮脂が増えニキビのリスクが高まり、

肌の健康を保つB群などの栄養素が不足すると乾燥肌やバリア機能の低下を招きます。

きちんとした食事をとることが肌荒れ防止につながります。

 

https://oskincare.hateblo.jp/entry/20211105/1636100246

 

すでに肌荒れが起こっている場合には

肌の乾燥が起こっているだけならばしっかりとしたスキンケアを行うことで

多くの場合自然と良くなっていきます。

しかしかゆみや赤み、ニキビなど肌の異常が出ている場合には

クレンジング、洗顔や化粧水などの刺激により肌荒れを悪化させる事もあります。

そのため肌に優しい低刺激タイプのスキンケア用品を使うか、

湿疹やニキビなどそれぞれの症状に合った医薬品を使いましょう。

基礎化粧品の使用で肌に異常が出たり悪化した場合には、

医薬品を使用した上でクリームや乳液で保湿だけのケアを行ってください。

 

・湿疹が出来ている場合

肌が乾燥し、かゆみや赤み、肌のヒリヒリやぶつぶつ出来るなどの

湿疹の症状にはステロイド外用薬を使います。顔は皮膚が薄く効果が浸透しやすいため

5段階あるうちの強さ(weak<medium<strong <very strong<strongest)のうちの

弱いものが向いています。

ただし長期の使用には副作用の危険が伴うため、顔であれば数日から一週間程度の

使用に留めましょう。どれがどの強さかなどよくわからないといった場合は店員に相談しましょう。

 

・ニキビが出来ている場合

ニキビが出来ている場合にはニキビの段階に合わせた医薬品を使います。

白いポツポツが出来る初期の段階と毛穴が開き黒っぽくなっている段階には

殺菌作用の配合されているものを、

赤く腫れ炎症が起きている段階では抗炎症薬が配合されたものを、

黄色く膿が出てしまっている段階では抗生物質やステロイドの配合されたものを使いましょう。

ただし黄色く膿が出る状態では市販の医薬品での治療は難しいとされています。

そのためいかに早期から発見しケアをするかが大切です。

段階が進んでしまうと完治に数週間から長い人で数年かかったり、繰り返しできることもあります。

 

・ケアをしても肌荒れが治らなかったり悪化した場合には病院へ

自力でのケアだけでは限界があります。症状が長引いたり悪化した場合には、

病院の皮膚科へ行き診察を受け、薬や適切なアドバイスをもらいましょう。

面倒くさがって放置するともっと大変なことになりかねません。

 

まとめ

着用するマスクに気を使ったり、スキンケアを行うことで

マスクによる肌荒れを防ぐことが出来ます。

この記事がすでに肌荒れでお悩みの方や、肌荒れしないか不安な方のお役に立てば幸いです。