便秘で肌荒れが起きるのはなぜ?その関係と便秘解消法

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便秘気味になったら急に肌荒れた、と言う経験はありませんか?

実は便秘は「ただ便が出ないだけ」ではなく、体の色々なところに影響を及ぼすのです。

今回は便秘で肌荒れが起きるメカニズムに加え、

便秘の症状や原因、解消法についてご紹介します。

 

 

そもそも便秘とは

実は便秘にはどのくらいの期間便が出なかったら便秘、

という明確な定義があるわけではありません。

一日一度便を出していた人が一日出せなかっただけで残便感を感じることもあれば、

一週間近く出していない人が何も問題を感じないこともあります。

 

慢性便秘症診療ガイドライン2017によると

本来体外へ排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」であるとし、

 

日本内科学会では

3日排便がない状態、または排便があっても残便感がある状態」としています。

 

そのため何日以上便を出せていないから便秘、と言うよりは

自身に便秘の自覚症状があるかないかが重要だと言えるでしょう。

 

便秘になりやすい人は?

女性は男性の2倍以上便秘を訴える人が多く、

若い人よりも年を重ねた人の方が便秘になりやすいと言うデータがあります。

女性特有の便秘の原因としてホルモンバランスの乱れが挙げられます。

生理などにより増減するホルモンの影響で腸内の環境が変わり、便秘になりやすいのです。

 

高齢者の場合腸の活動自体が緩やかになることが多いのに加え、腹圧(いきむ力)の低下

などにより便秘を訴えることが多くなります。

 

便秘の症状はチェック

便秘の目安として、以下のような症状が出てきます。

自身が当てはまるかチェックしてみましょう。

 

  • お腹が張って苦しい。おならが出る
  • 便を出せはするが、まだ残っている感じがする
  • 便が硬かったり、コロコロとした便が出る
  • 便が溜まっている感じはあるのに、いきんでも中々でない、
  • いきんで出した便が硬く、肛門から血が出てしまった

 

これらの症状がある場合便秘になっている可能性が高いです。

逆にこのような症状がなく、

単純に便の頻度が少ないと言う場合にはあまり気にする必要はないでしょう。

 

便秘によって起こる悪影響

では便秘によってどのような悪影響が出てくるのでしょうか。

起こりうる症状を見ていきましょう。

 

肌荒れ・ニキビ・吹き出物

便秘になると腸内に長く便が留まり、悪玉菌が増殖し有害物質を出し始めます。

腸内で作られた有害物質は排便がないため排出されず、

体に吸収され、血液に乗って全身に運ばれ汗となって肌に付着します。

すると有害物質の含まれた汗によって肌荒れやニキビ、吹き出物などが起きるのです。

 

またこの有害物質は悪臭もするため、体臭が臭くなると言った影響もあります。

 

おならの増加と悪臭

腸内ではもともとある程度の量のガスが作られており、

健康な人なら無臭のガスが排便と同時に排出され、

においのある臭いおならとして出る事はありません。

しかし便秘になると腸内環境が悪化し腸内にガスが溜まり、

悪玉菌の増加により悪臭のするガスも作られます。

 

そのためお腹の張りを感じたり、おならの回数の増加、

臭いにおいのするおならが出ると言った事が起こります。

 

食欲不振

便やガスで腸内がパンパンになると新しく送られてきた食物を入れるスペースがないため、

腸や胃の働きが低下し食欲不振を招きます。また胃の働きが低下することと、

お腹が膨れたような感じがすることから吐き気が起こる事もあります。

 

お腹の張り、腹痛

便やガスで腸が圧迫され、おなかが張るような感じがすることがあります。

お腹の張りによって違和感や不快感を覚えたり、場合によっては痛むこともあり

大きなストレスの要因となります。

 

痔、脱肛

便秘になると便の水分が抜け硬くなり、いきんで排出しようとした時に

肛門を傷つけ出血してしまうなど、切れ痔になってしまう可能性があります。

また硬い便を出すためにいきみ脱肛してしまうことも。

便が出しづらく、痛みを伴うと排便自体が大きなストレスになり体調の悪化を招きます。

 

自律神経の乱れ

腸には多くの神経細胞が集まっており、腸の活動と自律神経は密接に関係しています。

そのため便秘により自律神経が乱れたり、逆に自律神経の乱れから便秘が起きることも。

自律神経は呼吸器官や内臓器官など体の内臓の動きを

自動的に調整する働きを持っているため、その乱れは様々な場所に影響を及ぼします。

 

何かしらの原因で自律神経が乱れると、

体を活発に動かすための交感神経が優位になる一方で、

体の調子を整え休息を行うための副交感神経への切り替えが上手く行われなくなります。

 

腸はぜんどう運動と呼ばれる動きで便の排泄を促しますが、

交感神経が優位な時にはこの運動は止まり、副交感神経が優位な時に活発に動きます。

そのため自律神経が乱れるとぜんどう運動が十分に行われず便秘が起こるのです。

 

逆に便秘になると腸の運動が滞り、それが原因となって自律神経が乱れると言われています。

自律神経が乱れると以下のような影響が出てきます。

 

イライラ(ストレス)、不眠

交感神経が優位の場合、体は緊張し活動するための状態に入っています。

しかしこの状態では体が休まることがなく、イライラした状態になりがちです。

便秘による腹部の膨張感や不快感、便が出ない事への不安などからも

ストレスが溜まりやすく、精神的な苦痛が感じられることが多いです。

 

また体が緊張しているため上手く寝付けず、不眠の症状が起こる事もあります。

 

血行の悪化

交感神経が優位になると体は緊張し血管が収縮します。

すると血流が悪くなり、体の各部に影響を与え、以下のような症状を引き起こします。

 

・肥満、太りやすくなる、肌荒れ

血液に乗って体に栄養が行きわたらないようになると、

新陳代謝が低下します。細胞の生まれ変わりである新陳代謝が低下すると、

エネルギーの燃焼量が減るため、太りやすくなってしまうのです。

また新陳代謝により肌の細胞も生まれ変わっているため、

血行が滞ることが肌荒れの原因にもなります。

 

・肩こり、腰痛、むくみ、冷え

血流が悪化すると肩や腰にたまった疲労物質などが取り除かれず、

筋肉が硬くなりコリや痛みの症状が現れます。

一度コリが出てしまうとさらに血流が悪くなるため、

コリが酷くなったりからだ全体の血の流れが悪化する悪循環が発生します。

 

また、リンパの流れも悪くなり老廃物の排出も滞るため、

肩コリ以外にもむくみの症状が起きます。

 

さらに、からだ全体の血の流れが悪くなると手足などの血管が細い末端部分に

温かい血液が運ばれず、冷えの症状が出ることもあります。

 

便秘の原因は?

便秘のおおもとの原因となるものには種類がいくつかあり、人によってさまざまです。

多くの場合、その原因は機能性と器質性の2種類、計4つに当てはめることが出来ます。

自身の便秘の種類がどれに当てはまるか見てみましょう

 

機能性便秘

大腸の働きが悪くなり起こるのタイプです。

ここからさらに3つの原因に分けられます。

 

1.弛緩性便秘

便が作られた後に排出を促すぜんどう運動が十分でないために

便が大腸内に長く留まり便秘になるタイプです。

その過程で水分が吸収され便が硬くなりカチカチになるのが特徴です。

何らかの理由で大腸の運動が低下すると起きやすい便秘です。

 

運動不足、ホルモンバランスの乱れ、ダイエット、食物繊維・水分不足などが

原因となって起こります。

 

2.痙攣(けいれん)性便秘

ぜんどう運動が行われない事によって起こる弛緩性便秘に対し、

主にストレスの影響によりぜんどう運動が不安定になり起こるのが痙攣性便秘です。

不規則に大腸が動くため便がスムーズに運ばれず、

長時間留まりうさぎのフンのようなコロコロとした形の便が出てくるのが特徴です。

 

人前に出たり、旅行に行くなどの環境の変化、そう言った緊張・ストレス

原因となって起こります。

 

3.直腸性便秘

本来便が運ばれ大腸から直腸に入ると便意を催すのですが、普段から便意を我慢する事で

便を感知して便意を発する神経が鈍り、便意を感じづらくなることによって起こる便秘です。

 

朝時間の無い時や職場や学校など便意を感じても我慢する事が多かったり、

高齢者や寝たきりの人に多いタイプです。

 

器質性便秘

大腸がんや炎症、手術後の癒着などにより大腸の中を

物理的にスムーズに通過できないことによって起こる便秘です。

 

元となっている病気を治す必要があるため、病院に行き受診する事が必要です。

 

便秘の解消法

便秘の原因の殆どは機能性便秘のため、

生活習慣の見直しをする事で解消する事が出来ます。

ただしこれをやれば直ぐに治る!と言うわけではなく、

習慣づけて継続する事が便秘解消には重要となります。

 

ウォーキングなどの適度な運動をする

便を排出する際にはいきむ必要がありますが、これにはある程度の筋力が必要です。

女性や高齢者が便秘になりやすいのは

筋力が低いことからいきむ力が低いことも挙げられます。

運動不足の状態では全身の筋力が低下しているため、

ウォーキングなどの運動を行い体を動かすようにしましょう。

 

筋肉を付ける以外にも

運動には血流を良くする効果や、腸を刺激してぜんどう運動を活発にさせる効果もあります。

肌荒れやストレス解消にも効果があるので試してみてはいかがでしょうか。

 

・参考記事

ウォーキングで肌荒れ解消!効果的な歩き方は? - 健康肌care

 

排便を習慣づける

便秘で便が出せない場合であっても、一日のうち決まった時間にトイレに入り

便を出そうとすることで、自然とその時間に便意を感じるようになります。

特に朝の時間は胃や腸の運動が強く、便を出すのに適しています。

 

朝起きたら、水分不足解消も兼ねぬるま湯をコップ1杯飲み胃と腸を目覚めさせましょう。

そして大事なのが、一日3食きちんと取る事です。

先ほども言ったように朝は腸の運動が活発なため、食事をとる事で胃と腸が刺激され、

それにより便意を自然と催します。

そのため朝食をとった後は排便の丁度良いタイミングなのです。

また朝食を抜いてしまうと胃や腸が眠ったままで動きが鈍いため、便秘の原因にもなります。

 

時間が無いと便意を我慢することになるため、朝起きる時間は少し余裕を持ち、

朝食をきちんと取り決まったリズムで生活するよう心がけましょう。

 

もちろん、朝食後が排便の良い機会だというだけで

昼間や夕方、夜に排便を行うことに問題はありません。

 

便秘の解消に良い食べ物をとる

食物繊維

食物繊維をとる事で腸内環境が整い善玉菌が増える他、

腸を刺激してぜんどう運動を起こしたりと言った効果があります。

 

食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類に分かれ、それぞれ働きが違います。

便秘の時に便を硬くし刺激を与える事で排泄を促す

不溶性食物繊維ばかりをとりすぎると逆効果になる事もあるため、

不溶性と水溶性の食物繊維はバランス良く取るようにしましょう。

 

・不溶性食物繊維

穀類、ごぼう、レンコン、キャベツと言った野菜類、大豆などの豆類、キノコ類、海藻

などに多く含まれます。

 

胃や腸の中で水分を吸って大きく膨らみ、その刺激でぜんどう運動をおこし排便を促す効果があります。

 

・水溶性食物繊維

昆布、わかめ、こんにゃく、果物、芋類、大麦、オーツ麦、ひじきなどに多く含まれます。

 

ぬるぬる、ねばねばにより消化を緩やかにし、食べ過ぎの防止、

糖の吸収を抑え血糖値の上昇を防ぐ効果があります。

水分の保持の効果もあるため、便を柔らかくし排便しやすくする効果も期待出来ます。

 

発酵食品

ヨーグルトや、キムチ、ぬか漬け、納豆などの発酵食品は乳酸菌などの善玉菌を

多く含有しており、腸内環境を整えるのに役立ちます。

またこれらに加え食物繊維なども一緒に取る事で相乗効果が生まれ、

より便秘解消に役立ちます。

 

水分を飲んできちんと水分補給をする

体内の水分が不足すると、

不足を補うために便の水分を吸収するようになり便が硬くなってしまいます。

硬い便は便秘に繋がる他出すときにも肛門を傷つけてしまうなどの問題があるため、

水分をきちんと補給する事は便秘解消に重要だと言えます。

 

コップ1杯分の水を一日に6~8杯、

約1.5リットル分が食事以外からの水の必要摂取量となります。

一度に大量の飲んでも尿として排出されてしまうため、

何度かに分けこまめに水分補給をするようにしましょう。

 

サプリメントを利用する

時間に追われ生活習慣を変えるのが難しかったり、いまいち効果が出ない場合には

サプリメントを利用し便秘解消の補助をしてもらいましょう。

 

長引く慢性的な便秘を解消するのは大変ですが、サプリメントなら手軽にとれるので

普段の生活そのままに便秘解消が期待出来るのが良いところです。

便秘に悩んでいるけどまだサプリメントに手を出したことがないと言う方は

一度試してみてはいかがでしょうか。

 

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まとめ

おさらいとなりますが、

便秘による肌荒れは腸内で発生した有害物質が汗になり肌に付着する事と、

血行不良が起こり栄養が行きわたらず肌の新陳代謝が行われない事が主な原因で起こります。

 

それ以外にも肌荒れやニキビが起きる原因には便秘によるストレスなども影響するため、

たかが便秘と甘く見てはいけません。

生活習慣を見直し、便秘を起こさないよう気を付けましょう。

 

 

 

 

 

 

しつこい乳首のかゆみはなぜ起きる?原因と対処法

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人に相談するのは恥ずかしいけれど、割と起きやすいのが乳首のかゆみ。

そのうち治るだろうと放置していても、

原因によってはかゆみが酷くなり痛みまで出てしまうかもしれません。

 

今回は乳首にかゆみが起こる原因と、セルフケアの方法についてお伝えします。

 

 

乳首にかゆみが起こる主な原因は?

ちくびのかゆみが起こる原因としては、主に以下のようなものが挙げられます。

接触性皮膚炎

乳首や乳輪が下着と接触し、擦れる事で刺激を受け炎症が起こります。

かゆみやぶつぶつ(湿疹)が出来たり、赤み、悪化すると水ぶくれが出来ることもあります。

乳首のかゆみの原因として最も多いのが接触性皮膚炎となります。

 

乾燥肌

空気の乾燥などにより肌の水分が失われると、

肌のバリア機能が低下し刺激に弱い状態になります。

乳首の乾燥が起こるとちょっとした刺激にも敏感に反応しかゆみが起こり、

さらに乾燥が進むと乳首や乳輪の皮が硬くなり剥がれることもあります。

 

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の場合は肌が乾燥しておりバリア機能が低下している事が多く、

刺激や乾燥による強いかゆみの症状が乳首にも出ます。

乾燥肌の症状と同様に乳首のかゆみ、乾燥に加え悪化すると皮が剥がれる、

炎症により黄色い浸出液が出てじくじくするなどの症状が出ます。

 

真菌感染症

真菌と呼ばれるカビの一種が繁殖し炎症を起こす事でただれやかゆみが発生します。

乳首付近は下着により通気性が悪い状態になりやすく、汗によって蒸れやすい部分です。

そのためカビが繁殖しやすく、真菌感染症が起こりやすい部分だと言えます。

 

女性ホルモンの乱れ

月経前はホルモンのバランスが乱れるため乳頭やその周辺にかゆみが発生する事があります。

ですが月経がはじまると自然と収まるため、特別な対処は必要ではありません。

 

乳房パジェット病

乳がんの一種で、乳頭を中心に湿疹や赤くただれたり、腫れ、出血と言った症状が出ます。

通常のがんと違いしこりはないため発見が遅れやすく注意が必要ですが、

主要部分を切除すれば治る病です。

この病気の疑いがある場合直ぐに医師の診察を受けましょう。

 

乳首のかゆみを抑えるためには?

乳首は皮膚が薄く、下着により蒸れやすいため

かゆみの症状が起きやすいデリケートな部分です。

原因に合わせてきちんとケアをして、かゆみを防ぐようにしましょう。

かゆいからと言って掻きむしってしまうとかなり悪化しやすいため、

保湿クリームを塗ったり、冷やすなどして掻いてしまうことを避けましょう。

 

接触性皮膚炎による乳首のかゆみの対策

下着や衣類の素材が肌に合わなかったり、それらを洗う洗剤などが刺激となって

接触性皮膚炎が起こることがあるため、肌に優しい素材の下着や

刺激の少ない洗剤を使うなどして原因となっている刺激を取り除く必要があります。

 

ポリエステルやナイロンなどの化学繊維を使った下着や衣類は吸湿性が悪かったり

静電気が発生しやすかったりなどで肌への刺激が強く、

接触性皮膚炎を起こしやすい素材だと言えます。

直に乳首に触れる部分には天然素材である

綿やシルクなど、肌に優しい素材のものを選ぶようにしましょう。

 

また、サイズが合わない下着や衣類にも注意が必要です。

動くたびに擦れてしまうため炎症が起きやすく、痛みやかゆみが出てきます。

大きすぎても小さすぎても擦れが発生するので、

自身に合ったサイズの下着や衣類を着用しましょう。

 

特に女性の場合サイズの合わないブラジャーを付けている事も多く、

動くたびにズレたり浮いたりして刺激が与えられてしまい

乳首の接触性皮膚炎が起きやすいと言えます。

乳首をガーゼなどで覆い摩擦による刺激を抑える方法もあります。

 

乾燥肌による乳首のかゆみ対策

乾燥でかゆみが起きている場合は、

保湿をきちんとしたり、刺激を極力避けバリア機能を回復させることが重要となります。

 

一日に2度、朝起きた後と夜お風呂の後に保湿クリームなどで保湿するようにしましょう。

乾燥に加えて乳首への摩擦などの刺激も多少防げるので、保湿クリームを塗るだけで

ある程度かゆみが収まる事もあります。

 

冷房や暖房による空気の乾燥にも気を付ける必要があります。

湿度が40%以下になると肌がどんどん乾燥してくると言われており、

乾燥肌の症状が進みやすくなります。加湿器を使ったり部屋に洗濯物やタオルを

置くなどして、空気の乾燥を防ぎましょう。

 

また、お風呂に入る際にも注意すべきポイントがあります。

 

・熱いお風呂に入らない

熱いお湯に入ってしまうと肌を守るための皮脂が必要以上に流れてしまい、

乾燥しやすい状態となってしまいます。

38~40度のぬるめのお湯に浸かるようにしましょう。

 

・長風呂をしない

シャワーにしろ湯船にしろ、お湯に浸かる事で肌が水分を吸収しふやけてしまいます。

すると天然保湿因などの肌のうるおいを保つための成分が流れ出てしまい、

結果として乾燥が進みます。これはシャワーを浴びるのでも同じことが起こるため、

シャワーを浴びたり湯船に浸かるのは15分程度までに抑えるようにしましょう。

 

・肌をゴシゴシ擦らない

体を洗う時にナイロン製のタオルなど目の粗い刺激の強いもので擦ってしまうと

皮脂の落としすぎになる上肌を傷つけバリア機能を低下させてしまいます。

 

体の汚れは基本的に湯船に浸かるだけでも殆どが落ちますし、

せっけんやシャンプーを使う場合でも泡を乗せる程度で十分流し洗い落とす事が出来ます。

体を洗う際には良く泡立て、刺激を与えないよう手で優しく洗うようにしましょう。

 

アトピー性皮膚炎による乳首のかゆみ対策

乾燥肌と同じ対処に加え、アレルギーなどへの対策をする必要があります。

アトピーを悪化させる原因として、ダニやカビ、ホコリ、花粉と言ったハウスダストや

汗、ストレスなどが挙げられます。

 

こまめに掃除を行いハウスダストを極力減らすようにしましょう。

特に寝室と寝具の周りはダニやほこりが発生しやすく、こまめに掃除した方が良い場所です。

なるべく毎日掃除機をかけ、1週間に一度はシーツや枕カバーを洗濯するのが望ましいです。

軽めでも鼻水や鼻づまりなどが起きる場合はアレルゲンが多く

アレルギー症状が出ていると考えられます。空気清浄機の利用も有効です。

最低でも一週間に一度の掃除を心がけましょう。

 

また、ストレスによってもアトピーは悪化します。かゆみにも敏感になってしまい

掻きむしって悪化させてしまいがちなため、ストレスはなるべく溜め込まないようにしましょう。

 

真菌感染症による乳首のかゆみ対策

蒸れが原因になって発生するため通気性の良い服装をするようにしましょう。

綿やシルクなどの肌触りが良く、吸湿性、放湿性に優れた素材の下着や衣類を着用し、

アウターにも化学繊維などの蒸れやすい素材の服は避け蒸れてしまわないようにします。

 

それでも蒸れを感じたらこまめにタオルで優しく汗を拭き取るなどして、

そのまま放置しないようにしましょう。

 

保湿クリームに加え使うべき薬

基本的にはどの症状であれ普段からのスキンケアとして、

乳首やその周辺の乾燥、ガサつきを感じたら保湿クリームを使い

乾燥や刺激によるバリア機能の低下を防ぐようにします。

それ以外にも有効な薬として、以下のようなものを使うようにしましょう。

 

・接触性皮膚炎、乾燥肌、アトピー性皮膚炎によるかゆみ

これらは肌の乾燥や、物理的な刺激、

アレルギーなどにより炎症が起きていることが原因となります。

そのためステロイド外用薬を使用し、炎症を抑えるようにしましょう。

1日に二回、朝起きた時と夜入浴後に使用します。

症状が収まってきたら塗る頻度を減らしていきましょう。

 

それでもかゆみが強く、我慢しきれず掻いてしまうような場合には

かゆみを起こす物質であるヒスタミンを抑える抗ヒスタミン剤や、

抗アレルギー剤内服薬として服用しましょう。

 

・真菌感染症によるかゆみ

抗真菌成分が配合された軟膏を使用して治療する事が出来ます。

 

 

ステロイド外用薬や、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤の内服薬など

いずれも市販品で治療する事が可能です。

ただしこれらの薬で一度症状が収まっても、

原因となる乳首への刺激や乾燥、蒸れなどを取り除かないと再発する事も多いです。

そのため薬を使用して一度治ったからと放置せずに、

原因となるモノを取り除くようにしましょう。

 

それでもかゆみが収まらなかったら皮膚科へ

上記のケアをしてもかゆみが収まらないとか、悪化してしまった場合には

病院へ行き医師の診察を受けましょう。

 

判別がつかず症状と違う薬を使用していたり、

乳がんなどの薬では治療できない病気の可能性があります。

 

また、痛みがあったり、乳首が腫れていると言った場合にも直ぐに病院へ行きましょう。

 

まとめ

乳首のかゆみを放置していると思いがけず悪化してしまい、

耐え難い強いかゆみが起こったり浸出液が出てじくじくして、

下着に張り付くといった辛い症状も起こりえます。

 

症状が酷くなる前に対処して、かゆみの原因を取り除きましょう!

 

 

 

 

手荒れの悪化で起きる!手湿疹とひび割れの症状と対処法

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一口に手荒れと言ってもその症状はさまざま。

ちょっと手がカサついているなと感じる程度だったり、

皮膚が硬くなりひび割れやあかぎれが起こったり

更に重症化すると手湿疹となりかゆみやじくじくも出てきたりします。

 

今回はそういった手荒れの症状を段階ごとに分け、

出てくる症状や行うべきケアなどについてお話します。

 

 

手荒れの段階別症状

段階ごとに出てくる症状をまとめましたが、個人差によって

カサつきやひび割れといった乾燥の症状が強く出たり、

かゆみやじくじくと言った湿疹の症状が強く出ることがあるため

まだ重症ではないと楽観せず、あくまで目安程度にしてください。

 

手荒れの初期段階

手のひらや指先などに少しカサつきを感じる程度で、

少しケアをすれば簡単に治す事が出来ます。

手を洗ったら水分を拭き取り、ハンドクリームなどで保湿しましょう。

ささくれ(さかむけ)なども手荒れと同じ原因で起こるため、

保湿を行うことで改善する事が出来ます。

 

注意期

分かりやすく手荒れの症状が出てきて、

軽いひび割れや、皮むけが出来るようになって来ます。

水仕事や手洗いの後にハンドクリームで保湿をするのに加え、

乾燥が気になった時や手を使った仕事で指先や手先が少し擦れたと

感じる程度でもこまめにケアを行い手を保湿するようにしましょう。

 

進行期

皮膚の乾燥が進んで硬くなり、かゆみやひび割れ・あかぎれと言った症状も出てきます。

ハンドクリームを塗るだけではなく、ひび割れ、あかぎれ用の医薬品を使うなどの

ケアも必要になってきます。

水仕事を行う際には綿手袋の上にビニール手袋を付けるなどして

水や洗剤が直接手に触れるのを避けるようにしましょう。

 

 

ひび割れ・あかぎれとは

皮膚は肌の外側にある表皮部分と、その下にある真皮で構成されています。

その表皮の一番外側にあり、肌を守る役割を持っているのが角質です。

手の角質は体の他の部位よりも厚く、手を外部の刺激から守っているのですが、

乾燥などにより角質の水分が失われると分厚い角質が柔軟性を失って硬くなり、

ひび割れてしまいます。

そのひび割れが悪化して真皮にまで達し、出血が起こるのがあかぎれとなります。

 

角質が割れてしまうと炎症による赤みやかゆみに加え痛みまで出てくるため

ストレスを感じやすく、生活の質の大きな低下がみられます。

 

重症期

手荒れから手湿疹にまで悪化してしまった状態で、

赤み、かゆみ、ひび割れ、あかぎれ、皮むけなどの症状が見られます。

じくじくしてその部分がかゆくなったり、ひび割れが重症化して出血したりと

症状が重くなり単に保湿をしているだけでは治らないため、

より本格的なケアが必要となって来ます。

水仕事の際には綿手袋の上にビニール手袋を付ける事に加え、

外出や家事をする際にも手袋を付け外気や刺激から手を守りましょう。

眠る際にも保湿クリームや医薬品を塗り通気性や吸湿性の良いシルクなどの手袋で

手を保護し、保湿ケアを行うようにしましょう。

 

最重症期

強いかゆみや痛みが出て、指を動かすのも辛い状態です。

じくじくとして黄色い浸出液が出たり、水ぶくれが出来たりします。

この状態になってしまうとセルフケアでの治癒はほぼ見込めないため、

必ず皮膚科へ行き医師の診察を受けるようにしましょう。

 

ひび割れ・あかぎれの対処方法

もしひび割れ、あかぎれの症状が出てしまった場合には

保湿ケア以外にも以下のような対処をしましょう。

 

患部が刺激されないようにする

ひび割れやあかぎれが出来ている部分をそのままにしておくと

雑菌やウィルスが侵入したり、乾燥がさらに進んで悪化してしまいます。

細菌の感染や外部からの刺激から守るため、モイストヒーリング(湿潤療法)の

出来る絆創膏を張ったり、傷用の抗生物質の入った軟膏などで保護しましょう。

 

ひび割れ、あかぎれ用の医薬品を使う

出ている症状に合わせて効果のある医薬品(クリームや軟膏など)を使いましょう。

赤みやかゆみと言った炎症や痛みを抑えたり、ひび、あかぎれの治癒を促す成分が入っているもの、殺菌成分の入っているものなどを選びましょう。

 

肌によい栄養を取る

ビタミンE、ビタミンA、ビタミンCなどの栄養が不足すると

手足の肌にトラブルが起きやすくなると言われています。

 

ビタミンAは肌の乾燥を防ぎ、バリア機能を高める効果があります。

人参やホウレン草、小松菜などの緑黄色野菜から取るのがおすすめです。

 

ビタミンCはコラーゲンを作るのに必須で、肌の潤いを保つ、ニキビや炎症の予防、

ストレスを低減する、鉄分の吸収を助けるなどの効果があります。

ピーマンやパプリカ、ブロッコリーに、キウイやレモンなどの柑橘類に多く含まれます。

 

ビタミンEはホルモンバランスや自律神経を安定化させ、

体調を整えると共に血流を改善する効果があります。

アーモンドや落花生などのナッツ類に多く含まれる他、ツナ缶、イワシ缶、卵などの

動物性食品にも含まれます。

 

これらの栄養を意識しとると良いでしょう。

 

手湿疹の症状が出てきたら

ひび割れ、あかぎれが患部が乾燥し角質が割れてしまうのが原因となるのに対し、

手湿疹による赤みやかゆみと言った症状は炎症が起きていることが原因となります。

保湿をするだけでは炎症は治らないため、かゆみが収まらずに患部を掻いてしまい

さらに炎症が酷くなってしまいかねません。

 

そのためかゆみや痛みを感じたらステロイド軟膏を使用し、炎症を抑えるようにしましょう。

ステロイドは効果が強い分副作用の心配もされがちですが、

長期間にわたって強度が強めのものを使い続けない限り、問題が出ることはありません。

 

ステロイド剤の使い方

手は皮膚が厚いため、5段階あるうち市販品で買える一番強い

3段階目の強さ(Strong)のものを使いましょう。

 

基本的には一日に2度、朝起きた後とお風呂の後に使用します。

それ以外にも水仕事や手洗いなどで手を流した場合にはステロイド剤も流れ落ちてしまうため、ハンドクリームと共にこまけにつけなおすようにしましょう。

症状が落ち着いてきたら風呂上りや寝る前などに一日に1回だけ塗る、二日に1回だけ塗る

と言う具合に徐々に使用頻度を下げて行きましょう。

 

ハンドクリームとステロイド剤の塗る順番についてですが、

 

塗る面積の広いハンドクリームを先に塗り、後からかゆみなどの症状が出ている部分に

ステロイド剤を使用すると患部以外にステロイドが広がり

副作用が出るのを抑えられるためよいと言う意見と、

 

先にステロイド剤を塗る方が効き目があり、保湿剤と混じりごく薄くステロイド剤が

広がることで患部の周りの軽いカサつきや炎症も抑えられるため良いとする意見があるため、

医師の指示がない場合自身のやりやすい方で良いと言えそうです。

 

その他の手湿疹やひび割れ、あかぎれの対策

血行を良くする

手湿疹やひび割れ、あかぎれの原因の一つに血流の悪さが挙げられます。

秋~冬にかけての気温の低下や、ストレスによる自律神経の乱れ、

デスクワークや猫背による体のコリなどによって血流が悪化すると、

血液に乗って栄養が行きわたらなくなり様々な肌トラブルが引き起こされます。

 

特に手足は血管が細く血行不良を起こしやすい部位のため、

血流が悪いことによる悪影響が大きく出ます。

 

血行を良くするためにはウォーキングなどの適度な有酸素運動をしたり、

体を温める食べ物や飲み物をとる、手袋や帽子、靴下などをきちんとつけ暖かい格好をする、

全身浴で体の芯から温まる(15分以上浸かったりや40度以上のお湯は肌に悪いためNG)

マッサージやストレッチをするなどが考えられます。

 

手足の冷えを自覚している場合、血流が悪くなっている可能性が高いため

それが一因となっているかもしれません。

 

刺激物の摂取を控える

アルコールやトウガラシなどの辛い物と言った刺激物は症状を悪化させてしまうため、

湿疹が出ている時には控えた方がよいでしょう。

 

きちんと睡眠をとる

肌は主に寝ている間に新しく細胞が作られ、生まれ変わり修復されていきます。

そのため不規則な生活などで睡眠時間が短かったり睡眠の質が低かったりすると、

肌の生まれ変わりが乱れ健康な肌が作られなくなります。

睡眠時間を6時間は取り、寝る前のスマホやパソコン、食事やカフェインなどは控え

質の高い睡眠を取るようにしましょう。

 

かゆみがある時になるべく掻かないようにする

かゆみがあるからと掻いてしまうと症状が悪化し、

余計にかゆくなってしまうため出来るだけ掻いてはいけません。

乾燥から来るかゆみの場合、ハンドクリームを塗る事でかゆみが収まることがあるため

まずは保湿をしてみましょう。

それでもかゆみが収まらない時は、保冷材や冷たい水で濡らした手ぬぐい、

氷を入れたビニール袋などで患部を冷やしましょう。

冷やす事で一時的にかゆみが収まります。

 

ストレスをためこまない

ストレスはかゆみを誘発したり、自律神経を乱れさせる、夜眠れなくなるなどの

症状を引き起こし手荒れを悪化させます。

さまざまな体の不調の原因となるため、趣味や運動などでストレスを発散し

なるべく溜め込まないようにしましょう。

 

手湿疹やひび、あかぎれの症状が1週間以上改善しない時は

保湿に加えステイロド剤やひび、あかぎれ用の医薬品などを使用しても

1週間以上改善が見られなかったり、悪化してしまった場合は

皮膚科へ行き医師の診察を受けましょう。

アレルギーなど自己診断の難しいものが原因であったり、手湿疹やひび割れ以外の

病気の可能性もあります。

 

手は生活の中で刺激を避けられない部分であるため、重症化してしまうと

日常生活に大きな影響を与えてしまいます。強いかゆみや痛み、水ぶくれやひび割れが起きたら早めに医師に相談をすることをおすすめします。

 

まとめ

強いかゆみやじくじくが出る手湿疹や、ひび割れ、あかぎれと言った症状は

手荒れが悪化する事で起き保湿ケアだけで改善する事は難しくなってきます。

 

ハンドクリームを塗って保湿をしていたけどなかなか手荒れが良くならないと言う方は

手湿疹になっているかもしれません。

湿疹やひび割れなどの症状に合わせた薬を使い、正しいケアを行って改善していきましょう。

 

手荒れの原因やハンドクリームの塗り方などはこちらの記事をご参考下さい。

手荒れの放置はNG!悪化する前にすべきハンドケア - 健康肌care

 

 

 

 

手荒れの放置はNG!悪化する前にすべきハンドケア

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新型コロナウィルスへの対策でアルコール消毒や手洗いをすることも増え、

手のかゆみやカサつきを感じると言った方が多くなって来ています。

さらに秋~冬になると空気も乾燥するため手荒れの症状が悪化しがちで、

なおさら注意が必要な時期に。

そのうち治るだろうと放置すると、大変なことになってしまうかもしれません。

 

そこで今回は手荒れの起こる原因や、手荒れの症状の予防・改善の方法をご紹介します。

 

 

手荒れの原因

手荒れは主に肌を保護する皮脂膜が取り除かれ、

手が乾燥しバリア機能が低下し、そこになんらかの刺激を受けることで発生します。

 

私たちの肌には、肌の表面部分にあたる角質層がキメ細かく作られ

その上に皮脂と汗からなる皮脂膜が張られる事で肌内部の水分を保ちつつ

外部からの刺激から肌を守るバリア機能が備わっています。

 

手のひらは皮脂の分泌量が体の中でもとても少なく、

その代わりに角質層が厚く作られる事で手の肌を守っています。

アルコール消毒や手洗い、食器洗いや水仕事、紙やダンボールを触ったり

パソコンのキーボード打つなどで皮脂膜が繰り返し剥がされると、

角質層の水分を保つことが出来ずに乾燥していき

バリア機能が低下し刺激に弱い肌になってしまいます。

 

手は角質層が厚いためほかの部位と比べ一度乾燥が起きてしまうと中々治りにくく、

手がガサガサになりかゆみ、赤みやひび割れ、あかぎれなどの症状も起きます。

 

バリア機能の低下した状態ではアルコールや消毒液自体も肌への刺激となったり、

外気にさらされる事や、様々なものに触れるためアレルギー反応が出やすい事、

雑菌やウィルスが入り込みやすいなどの事からダメージを受けやすいため、

手荒れを放置すると改善する事は少なく悪化しやすいと言えます。

 

手荒れの症状や悪化を予防するためには

手荒れの基本的な予防は手の乾燥を防ぐことにあります。

アルコール消毒や手洗い、食器洗いなど皮脂膜を落としてしまう行為をできれば

避けたいところですが、実際にはそうも行きません。

そのため、なるべく手がダメージを受けないよう手洗いのやり方を気を付けたり、

ハンドクリームをこまめに塗るなどして手が乾燥してしまわないようにします。

 

正しい手の洗い方

 

  1. 流水で手を濡らし、せっけんやハンドソープなどを手に取ります
  2. 良く泡立て手のひらを擦るようにして洗います
  3. 手の甲に泡を伸ばすようにして優しく広げます
  4. 指と指を間を擦るようにして洗います
  5. 手を猫の手の形にして手のひらに擦りつけ、指先と爪の間を洗います
  6. 親指を反対の手で握りこんでねじるようににして洗います
  7. 手首の部分まで忘れずに洗います

 

終わったら手首から爪の間まですすぎ残しの無いように良く流しましょう。

泡が残っていると手荒れの原因となります。

タオルで抑え込むようにして優しく水気を取ったら手洗いは終わりです。

また、手荒れが気になっている場合にはハンドソープ自体も刺激の少ない

肌に優しいタイプのものを使用しましょ。

 

手荒れを防ぐためのハンドケアの方法

アルコール消毒や手洗いや食器洗いなどをすると皮脂膜が剥がれ

乾燥しやすい状態となります。そのためそれらをした後には

こまめにハンドクリームを塗り、手を乾燥から保護するようにしましょう。

特に手洗いなど水で手を洗い流した場合には、

一度塗ったハンドクリームも流れ落ちてしまうため、また塗りなおす必要があります。

手を水で流した場合にはきちんとタオルで水気を拭き取り、余計な水分が無い状態で塗るようにしましょう。水分が付いた状態で放置してしまうと乾く時に肌の水分も一緒に

蒸発させてしまうため、乾燥が進行してしまいます。

 

また、手洗いや洗い物は40度近くの熱いお湯を使うのを避け、

水かぬるま湯程度の温度でするようにしましょう。

熱すぎるお湯は肌へ刺激を与えるとともに、

皮脂を沢山流してしまうため乾燥の原因となります。

 

 

・ハンドクリームの塗り方
  1. 水気をよく取り手のひらに取る
  2. 手のひらを擦るように広げ温める
  3. 手の甲を包み込むように抑え全体に馴染ませる
  4. 指の1本1本を丁寧に付け根から指先まで握りむようにして塗る

 

手のひらで温め、しっかりと伸ばし馴染ませることで保湿力が高まります。

手の甲同士などでは塗りムラが出来るため、手のひらを使い爪先などにも

塗り残しの無いようしっかりとハンドクリームを広げましょう。

 

 

・ハンドクリームを塗るタイミング

手洗いや水仕事をした後こまめに塗るのに加え、お風呂上り、夜寝る前など

長時間手を使わない時にも塗るようにしましょう。

それ以外でも手の乾燥を感じたらこまめに塗る事が推奨されています。

 

水仕事をする場合はビニール手袋などで手を保護する

食器洗いや風呂掃除など手に長時間水が触れてふやけたり、

洗剤などがつくと肌へのダメージとなって手荒れを引き起こします。

手全体を覆うような大きさのビニール手袋や、ゴム手袋、ニトリル手袋などを使い

家事や水仕事を行うことで手への刺激を抑えられます。

ただしラテックス(天然ゴム)などによるアレルギーからくるかぶれも起こりうるため、

手袋に使われている素材が合わない場合使用をやめ別のものを使うなどするようにしましょう。

 

外出の際は綿などの手袋を着用する

手を露出している状態だと外気が直接肌に触れ、刺激を受けたり乾燥の原因になります。

そのためハンドクリームを塗り綿などの肌に優しい素材の手袋を着用する事で

保湿し、手を乾燥から保護する事が出来ます。

 

また、夜寝る前にはハンドクリームを塗りシルクの手袋を付けることがおすすめです。

通気性の悪い素材の手袋を付けて長時間過ごしてしまうと

手が蒸れて雑菌が増えるなど逆効果になってしまう可能性もありますが、

シルクのように肌触りが良く吸湿性、放湿性に優れる素材の手袋ならば

蒸れることなく保湿できるため手荒れの改善に期待出来ます。

 

ひどい手荒れを改善するためには

多少の手のカサつきやかゆみが起こっている程度の軽度の手荒れであれば、

上記のようなケアを行えばバリア機能が回復し、自然と収まり回復していきます。

しかし手湿疹などで炎症が起き、赤みが出てつよいかゆみや水膨れや皮むけなどの

症状が出ると、ステロイドなどの塗り薬も併用する必要があります。

 

水仕事後などハンドクリームと同じタイミングでステロイド剤も使用します。

 

ハンドクリームとステロイド剤の塗る順番についてですが、

塗る面積の多いハンドクリームを先に塗り、

後からステロイド剤を塗る事で症状が出ていない部分にまでステロイドが広がり

副作用が起きることを防げるため良いとする医師と、

 

先にステロイドを塗り薬をしっかり効かせ、保湿剤と混ざりごく薄くステロイド剤が

広がる事で患部の周りの軽い炎症に効果があるため良いとする医師とで意見が分かれています。

 

医師の指示がある場合はそちらに従い、自分でケアをする場合には

順番はやりやすい方で良いと言えそうです。

また、手は皮膚が厚いため強めのステロイド剤の使用が望ましいです。

 

手湿疹とは違いひびやあかぎれなどの症状が出ている場合には

専用の医薬品を使うようにしましょう。

 

 

1週間程度改善しない場合には皮膚科へ行き医師の診断を

ハンドケアをきちんとしたり、ステロイド剤などの医薬品を使っているにも関わらず

1週間以上改善しない、あるいは悪化してしまった場合には

個人のケアで治すのが難しいためお医者様の診察を受けましょう。

その際やって来たケアや使用した薬など伝えると症状が伝わりやすく、

外用薬や内服薬を個人の症状に合わせて頂けます。

 

まとめ

手はダメージを受けやすいため一度荒れてしまうと放置したままでは治りにくい部分です。

手の乾燥を感じたらきちんとケアを行い手荒れを予防、悪化を防ぐようにしましょう。

特にかゆみが起きてしまうと患部を引っ掻いてしまい細菌やウィルスが侵入して

重症化してしまいがちなため、早い段階でのケアがおすすめです。

 

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頭皮のフケやかゆみの原因は?改善するためにやるべき事

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毎日きちんと頭を洗っているはずなのに、フケがやかゆみ出るのはなぜ?と

疑問に思った事はないでしょうか。

フケはなんだか不衛生なイメージがありますし、

髪をかき上げたり頭を掻くとぽろっと出て気になってしまいますよね。

そんなフケやかゆみと言った症状がなぜ出てくるのか、原因や対策についてご紹介します。

 

 

フケの正体は何か

気付いたらいつの間にか出ているフケですが、

フケとは具体的になんなのでしょうか。

まずはフケの正体とフケが出てしまう理由についてお話します。

 

 

フケは頭皮の角質が剥がれ落ちた物

肌の他の部分と同じように、頭皮も肌の新陳代謝(ターンオーバー)により

常に新しい細胞が作られ、古くなった角質細胞が押し出されて剥がれ落ちて行っています。

そしてその古くなり剥がれ落ちた頭皮の角質がフケとなります。

肌の他の部分で言う垢が頭皮ではフケとなる訳ですね。

 

と言っても、実は健康な頭皮から出るフケはほかの部位と同じく垢ように小さく、

あまり目立つことはありません。

フケが出ること自体は誰にでも起こる自然なことなのですが、

その量が多く目立っていたり同時にかゆみやニオイがある場合には頭皮に異常が発生しているかもしれません。

 

出てくるフケの種類と見分け方

ひとくちにフケと言っても、実はフケにも2種類タイプがあります。

それが脂性タイプと乾燥タイプ

乾燥肌とオイリー肌と同じように頭皮も分けられるのです。

まずは自分がどちらのタイプなのか判別してみましょう。

 

脂性フケの特徴

頭皮の皮脂の分泌が多いために起きるタイプです。

  • 塊となった大き目のフケが落ちる
  • 白~やや黄色がかった色のフケ
  • べたべたして髪や頭皮に張り付く

乾性フケの特徴

頭皮が乾燥することによって起きるタイプです。

  • フケのひとつひとつが細かく小さめ
  • 白くてパサついたフケ

 

それぞれのフケのタイプの原因

脂性フケと乾性フケでは出てくる症状や原因が違うため、対処するための

方法も少し違ってきます。それぞれのケア方法を見ていきましょう。

 

脂性フケの原因

皮脂の量が何らかの原因で過剰になることで起こるタイプです。

過剰に分泌された皮脂が角質に張り付くためどんどんと大きくなっていき

べとべとした大きな塊のフケが作られます。

皮脂の過剰分泌に加え、洗髪が不十分で余分な皮脂を取り除ききれなかったり、

シャンプーのすすぎ残しで雑菌が増えるなどが脂性フケの大きな原因となります。

脂性フケが出ている場合、菌による頭皮のニオイが出ることもあります。

 

さらに、脂性フケが出る場合に注意したいのが脂漏性皮膚炎です。

皮脂を餌とするマラセチア菌と言うカビの一種が増殖しすぎると、

頭皮のバランスが崩れてかゆみやふけが出るようになります。

マラセチア菌は常在菌であり健康な人にも存在する菌なのですが、

皮脂の過剰分泌により数が多くなりすぎると脂漏性皮膚炎を引き起こすのです。

 

・脂漏性皮膚炎とは

赤みとかゆみを伴う湿疹が皮脂の分泌量の多い部位にみられ、

頭皮においてはかゆみ加えてふけが出やすいと言った症状が出る。

放置してもなかなか治らず抜け毛などの原因にもなるため

皮膚科へ行き診察を受けることをお勧めします。

乾性フケの原因

その名の通り頭皮の乾燥が原因となって出てくるタイプのフケです。

空気の乾燥などで肌の水分が失われたり、一日に何度も頭を洗ったり、

洗浄力の強いシャンプーで必要な分の皮脂まで落としている事などが主な原因となります。

 

頭皮の水分、皮脂が少ない状態であるため肌のバリア機能が低下しており、

刺激に敏感でかゆみを感じやすく、頭を掻いてしまいがちです。

 

フケやかゆみの対処法

洗髪のやり方や使用するシャンプーを見直す

洗髪不足や逆にやりすぎがフケの原因となると言ったとおり、

自分のフケタイプに合わせた洗髪のやり方をするのが大事です。

脂性タイプにおいては皮脂が取り除き切れていないことが原因であるため、

洗浄力がある程度高めのシャンプーを使いしっかり頭皮全体を洗い皮脂を落としましょう。

逆に乾性フケの出る方は刺激や洗浄力が低い頭皮に優しいシャンプーを使い、

皮脂を取りすぎずに優しく洗う必要があります。

肌に合わないシャンプーを使用しているとそれがフケやかゆみの原因にもなるため、

それぞれの肌質にあったシャンプーを使うことはとても重要です。

 

次に頭を洗う回数についてですが、どちらのタイプの場合でも一日に何度も洗うことは

頭皮に負担をかけ逆にかゆみやフケを出やすくしてしまいます。

フケが気になっても一日一度に抑えましょう。

また、シャンプーのすすぎ残しは雑菌の増殖や、皮膚の炎症の原因となるため

すすぎ残しのないようしっかりと流しましょう。

 

・頭の洗い方の流れとポイント
  1. 髪がもつれる場合はあらかじめブラッシングをしておく
  2. 髪と頭皮をぬるま湯で十分に濡らす
  3. シャンプーを手に取り良く泡立てる
  4. 洗い残し無いように指の腹で頭皮を優しく洗っていく
  5. すすぎ残しがないように、時間をかけて入念にすすぐ

よくシャンプーを泡立てて、強く摩擦しないよう指の腹を少しづつ動かして洗いましょう。

爪を立てたり大きくゴシゴシと頭皮をこすると、

肌にダメージを与えてかゆみやフケが出やすくなってしまいます。

最後に重要なのがすすぎ残しが無いようにすることです。

シャンプーが頭皮に付着したまま残ると肌に強い刺激を与えるため

念入りにすすぎましょう。

また、熱すぎるお湯は刺激が強く、皮脂を取り除きすぎてしまうため

ぬるま湯を使って流すようにしましょう。

 

頭皮用ローションで保湿する

頭皮にも使えるローションなどでの保湿も乾燥対策には効果的です。

脂性タイプの方も水分不足を補うために皮脂を過剰分泌している

インナードライの可能性もあるため、保湿する事で改善する可能性があります。

 

頭皮用ローションで保湿する場合には、

風呂上りに髪をタオルでしっかりと拭き、髪を分けて頭皮に直接塗ります。

爪を立てず指の腹で頭皮にマッサージするように馴染ませましょう。

その後ドライヤーをかけ乾燥させる、と言う手順で使いましょう。

 

お風呂上がりのタオルドライとドライヤーをきちんとする

タオルドライで頭を拭く際にはゴシゴシと擦らず抑えるようにして優しく水気を取るようにしましょう。擦ってしまうとそれだけでも髪や頭皮にダメージが出てしまいます。

長い髪を拭く際にもポンポンと抑えるようにして水気を取りましょう。

きちんとドライヤーの前にタオルで水分をとることでドライヤーをかける時間を短縮し、

ドライヤーによる頭皮へのダメージや乾燥を抑えられます。

 

タオルドライが済んだら、そのまま放置せずきちんとドライヤーをかけるようにして下さい。

放置して自然乾燥させようとするとその間に雑菌が増え肌トラブルの原因となります。

 

15㎝程度離して使い、髪の根元から乾かしていきます。

同じ場所に当て続けると髪や頭皮にダメージを与えてしまうため、

左右に振るようにしてドライヤーをかけましょう。

その際もう片方の手で髪を軽く引っ張るようにし、風の通り道を作る事で根元から

毛先まで満遍なく乾かす事が出来ます。

頭皮から髪全体が乾いたら最後に冷風を当て熱がこもりすぎないようにして終わりです。

 

食生活を見直す

頭皮も他の部分の肌と同じように、

普段の食事でビタミンB2やビタミンB6と言った肌に良い栄養素を摂取したり、

食物繊維をとって腸内環境を良くし肌の調子を整えるとかゆみやフケに効果があります。

 

脂性フケが出ている場合は肉や揚げ物による脂質、炭水化物や甘いもの全般による糖質をとりすぎると

皮脂の分泌が促されるため、オイリー肌で脂性フケが気になる方は脂質・糖質を控えるようにすると改善されるかもしれません。

 

生活習慣を正す

ストレスや寝不足などで自律神経が乱れるとホルモンバランスが崩れ

頭皮に悪影響が出てきます。

過剰に皮脂の分泌を促すホルモンが出てしまったり、ターンオーバーを乱し

未熟で弱い角質をどんどんと作り、それがフケとして出てしまったりと

健康的ではない生活を送っていると頭皮にもしわ寄せがいくのです。

特にストレスは神経をかゆみに敏感にし、頭を掻いてしまうことに繋がり

直接的にフケをボロボロと出してしまうことになるため、ストレス解消のためにも

運動をしたり、きちんと睡眠をとる規則的な生活を送りたいところです。

 

頭皮への刺激を避ける

紫外線を直に浴び続けると肌の乾燥につながり、ターンオーバーの乱れを引き起こします。

その他にもカラーリング剤やパーマ液による刺激などもかゆみの原因に。

そう言った肌に刺激のあるものを控えたり、紫外線を避けるために帽子などを着用して

頭皮への刺激を抑えましょう。

ただし、帽子を長時間かぶっていることなどによる蒸れも雑菌を増やし頭皮のトラブルの原因になるため、定期的に帽子をとったり汗をかいた場合にはタオルで拭いたりしましょう。

 

対策を試しても改善しない場合は皮膚科へ

自力で色々やってみたけどそれでもかゆみやフケが改善しないと言う場合には、

皮膚科へ行き医師の診察を受けることをおすすめします。

個人に合わせて外用薬や抗アレルギー剤などの薬を処方してくれるため、

症状が出始めた時期や、どんな症状やフケが出るか、試した物や事などを

詳しく伝えると良いでしょう。

 

まとめ

頭皮のフケやかゆみを防ぐためには

栄養バランスの取れた食事や生活習慣の見直しに加え、

頭皮ケアのやり方や脂性フケ、乾性フケそれぞれに合ったシャンプーを

使うと言うのが大事だと言うお話でした。

 

夏では気温や湿度が高いため

皮脂の量が多くなり、臭いが出たり脂性フケの症状が出やすいですし、

冬には空気が乾燥して乾性フケが出やすくなります。

頭皮のかゆみやフケでお悩みの場合

自身の肌質や季節などを考慮して、使用するシャンプーを見直してみてはいかがでしょうか。

 

↓脂性フケや臭いが出る方向けシャンプー

LIAリア薬用スカルプシャンプー

 

↓乾性フケやかゆみが出る方向けシャンプー

【ヘアケア&頭皮ケア】ゆめじん「ハイビスカス ヘアシャンプー」

 

 

 

 

肌を摩擦するのがNGな理由は?擦ると起きる悪影響 

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スキンケアの基本はとにかく擦らないこと、

と言うのは知っている方も多いのではないでしょうか。

クレンジングや洗顔、保湿のやり方を解説するような時には優しく擦らないようにと

注意書きされる事が殆どで、摩擦は肌に悪い影響を与えるとされています。

 

では具体的になぜ肌を擦ってはいけないのでしょうか?

今回は肌を摩擦することによって起きる悪影響と、

肌を擦らないために注意すべきポイントについてお話します。

 

 

肌を摩擦してはいけない理由

1.肌のバリア機能の低下

肌を擦ることによる一番大きな影響がバリア機能の低下です。

肌は一番外側の部分が表皮、その下が真皮で出来ています。

表皮は肌を外部の刺激から守るバリア機能を担っており、外側から順に

角質層、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層の順で出来ていて、

肌の生まれ変わり(ターンオーバー)によって基底層から作られた新しい細胞がどんどんと外側へと育っていき、古い角質が剥がれ落ち新たな角質となって肌の健康を保っています。

この新しい細胞が作られ表皮が全て生まれ変わるまでの周期が28日だと言われています。

 

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そして肌のバリア機能を担っているのが一番外側の角質層です。

角質を形作っているのは角質細胞と、その隙間を埋める細胞間脂質

良く例えられるのがレンガ造りの壁で、レンガとなるのが角質細胞、その隙間を埋めるセメントの役割が細胞間細胞となります。こうしてレンガとセメントの壁で肌の表面を隙間なく覆い、さらに肌の表面に皮脂膜が作られる事で肌内部の水分の蒸発を抑え潤いを保ち、紫外線や摩擦、ウィルスや細菌と言った外部からの刺激から肌を守っているのです。

 

ではなぜ摩擦でバリア機能が低下するのかと言うと、

摩擦により皮脂膜や角質が剥がれ落ちてしまうからです。

表皮全体の厚さは0.2ミリ、さらに角質層の厚さはわずか0.02ミリとラップ1枚分ほどしかないため、少し触っただけとかちょっと掻いただけ、と言ったほんのわずかに思える摩擦でも角質が剥がれ、角質細胞と細胞間脂質で埋められたバリアに穴が開いてしまうのです。

 

そうしてバリアの無くなった肌は乾燥し肌の水分も失われるため、

余計に外部からの刺激に弱くなりさらにバリア機能が低下し、それによりまた

肌の乾燥や外部からの刺激によって肌荒れが起こる…と言った悪循環が発生します。

 

そして摩擦による影響はそれだけではありません。

例えばけがをした時に傷口をふさごうとするのと同じように、外部からの刺激を受けた肌は、刺激から身を守ろうとターンオーバーのサイクルを早めようとします

一見細胞が早く生まれ変わるなら問題ないと思えるかもしれませんが、

早すぎるターンオーバーは十分に育ち切っていない未熟な角質層を作り出し

建物でいう「突貫作業の手抜き工事」のような状態になってしまいます。

そのような角質層は大きさが不揃いでキメが荒く、同時に天然保湿因子(NMF)の量も不十分なため乾燥してガサガサで、バリア機能の低下した弱い肌になってしまいます。

 

 

バリア機能が低下する理由の簡単なまとめ
  1. 角質が剥がれ落ちてバリア機能が低下する
  2. それを補うためにターンオーバーが早まる
  3. 未熟な角質層が作られバリア機能は低下したまま
  4. 乾燥している上外部からの刺激に弱く、肌荒れが起きやすい弱い肌になる

 

このように肌を摩擦する事はバリア機能が低下して弱い肌になったり、

直接的な肌へのダメージへと繋がります。

 

2.シミ、しわ、たるみを引き起こす

本来紫外線の影響を抑え肌を守るため分泌されるメラニンですが、

紫外線を受ける以外にも蒸し刺されなどで炎症を起こしたり、摩擦によっても分泌が促されます。

 

メラニンは表皮のうち基底層で作られ、通常であればそのままターンオーバーと共に

剥がれ落ち影響を残さないのですが、分泌が過剰になったりターンオーバーが乱れると

肌に蓄積し、そのままシミ(黒ずみ)となって残ってしまいます。

良く擦ってしまう体の部分、肘や膝、わきや人によっては手首などが黒くなるのは

摩擦によってメラニンが過剰に生成されるからです。

もちろんそれ以外にも摩擦は体のいたるところで起きるため、ゴシゴシと摩擦するスキンケアによって顔にシミが出来たり、締め付けの強い下着などを付けることによって下着回りやデリケートゾーンなどにもシミが出来たりします。

 

また、肌の水分が失われ乾燥すると肌のキメが乱れると、それによりしわが出来やすくなります。乾燥により出来るしわは、若いうちや日ごろのケアで肌に弾力がある場合は

一時的に起きるだけで元に戻りますが、加齢などによりコラーゲンやエラスチンといった肌にハリや弾力をもたらす成分が減少すると、長く残り消えにくいしわとなってしまいます。

 

そして最後に注意したいのがたるみです。

顔をマッサージしたり、擦ったり揉んだりと言ったことをすると肌が伸び縮みします。

このように皮膚を引っ張るようなことをしてしまうと、顔を引き締めている靭帯や皮膚が伸びてしまい顔のたるみに繋がるのです。

一度伸びてしまった靭帯は元に戻る事はないため、もし顔をぐりぐりとマッサージなど

している場合はシミ、しわ、たるみの原因となるため直ぐにやめた方がよいでしょう。

 

3.敏感肌になる

バリア機能が低下して弱くなった肌のことを敏感肌と言います。

敏感肌になってしまうと、例えば歩いているだけでも服と肌が擦れて赤みやかゆみが出たり、少し熱いお湯に浸かるだけで体がかゆくなったり、辛い物を食べただけで肌が荒れるなど

さまざまな刺激にとても弱く、デリケートな状態になります。

使えるメイクや化粧品などもモノを選ぶようになり、肌に合わずに

肌荒れが出たり悪化したりすることも。

 

また、かゆみによって肌を引っ掻いてしまいがちなのに加え肌自体が刺激に弱いため

大きな肌トラブルを引き起こしがちで、

それによりストレスも溜まりやすく肌以外にも悪影響を及ぼします。

 

肌を摩擦しないために注意すべきポイント

1.スキンケア

クレンジングや洗顔、美容液に化粧水、保湿クリーム等々、普段のスキンケアには

肌を摩擦してしまう要素が沢山あります。

正しいスキンケアのやり方に共通するのはごしごしと擦らない、揉まないこと。

洗顔などで汚れを落とすためにと顔全体を擦ったり、保湿クリーム乱暴に広げたりしてしまっていると、肌のためにケアをしているつもりが逆効果になりかねません。

洗顔ならば良く泡を立て直接顔に触れずに汚れを落としたり、美容液や化粧水をつける時にはコットンではなく刺激を与えづらい手で行うなど、肌に優しいスキンケアを行いましょう。

 

2.服のサイズや素材に気を遣う

ぴっちりと肌に密着するようなタイトな服や、

ワイヤーやゴムなどの入った締め付けの強い下着、サイズの小さめな服、

ごわごわした服など肌に強い刺激を与えるものは避けた方が良いでしょう。

肌の強い方はそういったものを着ても問題になりませんが、もともと肌の弱い方や

肌が荒れて弱くなってしまっている方が同じように着用すると

肌荒れやかゆみ、痛みを引き起こします。

敏感肌のになっている方は綿やレーヨンなどの肌触りの良いものを着用しましょう。

 

3.お風呂

お風呂場で体を洗う時にナイロンやポリエステルなど、目の粗くしっかりした

素材のタオルを使っていませんか?刺激が強い分だけ皮脂や汚れも良く落ちますが、

摩擦が強く肌に良いとは言えません。そのため、体を洗う際には手で優しく洗うのがおすすめです。

そもそも体に自然とつく汚れの殆どは、毎日お風呂に入っている場合湯船につかるだけで落とせる水溶性のもののため、ボディソープなどを使い頻繁に洗う必要がありません。

 

逆に毎日体を洗うと肌を守ってくれる皮脂を取り除きすぎてしまい、肌の乾燥が進み肌のバリア機能を低下させます。

そのため汚れが気になる場合や皮脂の分泌量の多い部分、耳の裏や脇の下などのみ

ボディソープを使い洗い流し、普段は入浴のみに留め体を洗わないのが肌に良いと言えます。

どうしても汚れやニオイが気になる方は、体を洗う頻度落とすなどして試してみて下さい。

 

4.なるべく顔を触ったり皮膚を掻いたりしない

ついくせで顔を触ったり、ぽりぽりと掻いてしまうこともあると思いますが、

気づいた時にすぐにやめられるよう頭の片隅に肌を摩擦しない事を置いておきましょう。特にかゆいところを爪でがりがりと掻いてしまうのはいけません。

強く掻くと一時的にかゆみは収まりますが、掻いた事によってバリアが壊れ

刺激に弱くなり炎症を起こし悪化してよりかゆくなってしまいます。

無意識のうちに触ったり掻いたりしてしまうため完全に防ぐのは難しいですが、

なるべく肌を摩擦しないよう心がけましょう。

 

まとめ

肌のバリア機能や正しいサイクルで行われるターンオーバーは、

肌の健康の基礎となる部分です。それが乱れると言っても

ちょっと擦る程度でそこまで大げさに言う事かと思われるかもしれませんが、

こういった事が一つ一つ重なって肌荒れやしみなどの肌の不調となって現れてきます。

健康で美しい肌のためにも、肌の摩擦について意識してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

猫背が肌荒れの原因に?姿勢の悪さによるデメリット

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テレワークや在宅勤務、スマートフォンなどにより

現代人は長時間座りながらの作業や、うつむいて画面を見ることが多くなってきています。

そんな中で気になるのが猫背。無意識に背中が丸まった猫背の姿勢になっていませんか?

 

たかが猫背と侮るなかれ、実は猫背は見た目が良くないだけではなく

肌荒れや腰痛、肥満などさまざまな悪影響を及ぼすのです。

 

今回はそんな猫背による悪影響や予防・改善の方法についてお話します。

 

 

 

 

簡単に出来る猫背診断

まずは簡単に出来る猫背診断で、自分が猫背になっているかどうか調べてみましょう。

厚手の服を脱ぎ、リラックスした状態で行ってください。

 

 

1.少しの隙間を作り、壁に背を向けあごをひき、姿勢をまっすぐにして立つ

2.後頭部、肩、お尻、かかとが壁につくように密着する

 

このように出来たら、以下のポイントをチェックしてみて下さい。

 

・頭が壁につかない   

・頭をつけた際にあごが上向く 

・腰に痛みがある

・腰と壁との間に手が簡単に通る

・ふくらはぎに痛みがある

・体が前に倒れそうになる

 

 

これらに当てはまる場合猫背になっている可能性が高いと言えます。

また今は猫背でなくとも、スマホやパソコンなどを日常的に使っている場合

猫背予備軍として注意が必要です。

 

猫背の原因となるもの

1.スマートフォン

小さな画面をうつむいた状態で見るスマホは、使う時に猫背になりがちなのに加え、

猫背を誘発するストレートネックになりがちです。

本来緩いカーブを描いている首の骨、頚椎(けいつい)がスマホをのぞき込む首を前に倒す姿勢によってまっすぐになり、頭の重さを上手く支えられずに首周りの筋肉に負担がかかり、肩こりや頭痛を招きます。

 

2.長時間のパソコン

デスクワークなどでパソコンを使う際には、長時間同じ姿勢でいたり、

キーボードを打つために肩が丸まって前に出る、座る時の姿勢の悪さにより

からだが歪む、ディスプレイの位置が低く首を前に出して見下ろすような形になるなど猫背になりやすい状態となっています。

 

3.運動不足

運動不足により筋力が落ちると、正しい姿勢をつくるために使われていた筋肉の力が足りず、体が楽をしようと丸まった姿勢になってしまいます。

意識するとまっすぐに姿勢整えても筋力が弱いとすぐに猫背になってしまうため、運動やストレッチなどを行い体を支える筋肉を鍛える必要があります。

 

 

猫背による悪影響

1.血流の悪化

猫背になると起きやすいのが肩こりです。肩を丸めて首を前に倒すような姿勢である猫背は、首から肩、背中にかけての大きな筋肉である僧帽筋に大きな負担をかけます。

筋肉は長時間負担をかけられると緊張して硬くなり、血管を圧迫し血流が悪化します。

すると体に必要な栄養素の運搬や疲労物質の排出がスムーズに行われなくなり、

更なる血流の悪化やそれによる悪影響を及ぼします。

血流が悪化することによって、具体的には以下の症状が現れます。

 

・肩こり、腰痛、冷え

血流が悪化すると筋肉に溜まっていく疲労物質が上手く取り除かれず、負担のかかっている筋肉が硬くなりコリや痛みを感じ始めます。また血流の悪化により温かい血液が体にうまく運ばれずにいると、体は冷えを感じ始め、血管を収縮させ熱を体の中心に集めようとします。すると体の血流はさらに細くなり、特に末端部分、手足の冷えとして症状が現れるのです。一度血流の悪化や「こり」が起きてしまうと、こりにより血流が悪くなり、血流が悪くなったことにより更にこりや冷えが出ると言った悪循環が起こってしまうのです。

 

・便秘

腸への血流が滞ると、活発に動いていた腸の動きが悪くなり、便秘気味になります。

便秘気味になり腸内環境が悪化すると

腸内の悪玉菌が増え有害物質が出てしまうようになり、それがやがて体に吸収され

汗となって皮膚に付着します。

すると有害物質の混じった汗により肌荒れが引き起こされてしまうのです。

 

・肌荒れ、肥満

血流の悪化により酸素や栄養素が上手く体に運ばれないようになると、新陳代謝が低下します。すると肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が上手く行われなくなり、シミやしわ、くすみと言った症状に加え、肌を守っていた水分と皮脂の量が少なくなりバリア機能が低下し、乾燥して刺激に弱い肌になると言った悪影響が出ます。

そうして弱い肌が作られてしまうことにより、肌荒れが起きてしまうのです。

 

また、新陳代謝が低下することによりエネルギーの燃焼が減り、肥満を招きます。

 

・むくみ

血液の流れが悪くなると、同時にリンパの流れも悪くなります。

そのため老廃物などが上手く排出されず、むくみが起きやすくなります。

 

 

2.自律神経の乱れ

うつむいた姿勢により気道や腹部が圧迫されたり、

体の歪みによる血流の悪化やこりによって呼吸筋の動きが阻害されると

呼吸が浅くなります

深く息を吸わない浅い呼吸では酸素が上手く取り込めず、血液中の酸素が少なくなり

酸欠の状態になってしまいます。すると脳が上手く働かず集中力が低下したり、疲れやすさやだるさ、筋肉のこりを感じやすくなります。

 

また、浅い呼吸を続けることで活発に活動している時や興奮時に優位になる交感神経が優位になります。本来は活発に動く時には交感神経が優位になり

体の働きを高めて効率よく動き、休息時には副交感神経が優位に切り替わり

リラックスして体を休めるモードに入るのですが、浅い呼吸を続けていると常に交感神経が優位な状態になり自律神経の乱れを引き起こすのです。

自律神経の乱れは以下のような悪影響を及ぼします。

 

・睡眠の質の低下

夜になり寝る前には自然とまぶたが重くなりすんなりと眠りにつけるものですが、

交感神経が優位だと脳が興奮したままになり、中々眠気がやってこず寝つきが悪くなってしまいます。一度眠れたとしても脳と体が覚醒状態に入っていたため眠りが浅く、

寝ている途中で起きたり、朝起きた後に眠気が取れず日中まで眠気を引きずるなど

質の悪い睡眠になってしまいます。

また肌のターンオーバーは眠っている間に活発に行われるため、睡眠の質が低いと

肌の健康にも悪影響が出ます。

 

・ストレスの増幅

ストレスを感じると交感神経が優位になり、自律神経の乱れを引き起こしますが、

自律神経の乱れもまたストレスを増幅させます。

症状には個人差が大きくありますが、不安やだるさ、緊張感が常にあったり、吐き気、しびれ、めまい、不整脈、不眠、胃のの痛み、便秘、下痢など、からだの至る所に不調が現れます。

そのような心や体の不安定な状態では上手くリラックスや休息が取れず、

ストレスが溜まり続けてしまいます。ストレスがたまってしまうと他にも、

皮脂の分泌を促す男性ホルモンが増えニキビや黒ずみの原因になったり、

かゆみを敏感に感じるようになり、無意識のうちに肌を掻いてしまい肌荒れを起こすなどの悪影響が出るようになります。

 

 

猫背を予防・改善するには?

1.正しい姿勢を意識する

無意識に行っている姿勢は基本的に楽をしている悪い姿勢のため、

意識的に正しい姿勢でいることを心がけで歪みを起こさないようにしましょう。

からだをまっすぐにした正しい姿勢をずっと維持するのは大変ですが、

姿勢が悪くなっていると気づいた時に正す事で徐々に姿勢が矯正され、筋肉もついて

姿勢の維持が楽になってきます。

絶対に正しい姿勢を維持し続ける!と無理はせず気を抜いても構わないので、

気づいた時に正しい姿勢を意識して続けましょう。

 

立っている時の正しい姿勢
  • からだを真っすぐにし、目線を前へ、あごを引く。
  • 肩の力を抜き、胸を張らない程度に肩甲骨(肩の後ろの骨)を真ん中に寄せる意識する
  • お尻に軽く力を入れ骨盤が自然と前に出るようにする
  • 肩幅まで足を開き指先を前に向ける
  • 首とかかとが直線になるようにする

 

コツは体に力を入れすぎないことです。見た目の良いいわゆる「気を付け」の姿勢は、

体にとっては不自然で負担のかかる姿勢のため膝や腰を悪くしかねません。

多少だらんとした印象の楽な姿勢が体にとっては一番良い姿勢となります。

 

椅子に座っている時の正しい姿勢
  • 椅子に深く座り、背もたれにもたれず骨盤を立てる
  • 目線は前に置きあごを引く
  • 肩甲骨を引いて肩を前に出さない
  • 足と膝が90度の角度になるように調節する
  • 足の裏はぴたりと地面につける

椅子に座っている時はこのようにするのが正しい姿勢となります。

パソコンなどで画面を見るために頭が前に倒れてしまわないよう注意しましょう。

姿勢を維持するのに疲れてきたら、席を立ったり、軽くストレッチをするなどして

長時間同じ姿勢でいることを防ぎましょう。

 

床に座っている時の正しい姿勢

背筋を伸ばし骨盤を立て、背中が丸まっていない状態が理想ですが、

床に座っている場合あぐらなどで足がしびれたり、猫背なりがちで良い姿勢を維持するのが難しいため、クッションなどを使い骨盤を立てるように座りましょう。

座った時に当たるお尻の一番下の骨が床とまっすぐになっている状態が骨盤が立っている状態です。

 

 

2.スマホやパソコンの画面や机、椅子の高さを調節する

スマホやパソコンを使う時に画面が目線のかなり下にあると、

それを見るために背中が丸まってしまい猫背になります。

目線が高すぎても体に負担がかかるため、顔をまっすぐ向けた時に目線が少し下になるくらいの位置に調節しましょう。

 

また、机や椅子の高さも重要です。

椅子は深く座った時に無理なく足の裏全体が床につき、膝の角度が90度になる高さがベスト。

机の高さも同様になるべく90度に近い角度でキーボードを打てるようにし、

肩を無理に上げたり丸めたりした状態にならないよう調整が出来ると、無理な姿勢にならず猫背や肩こりの予防改善に繋がります。

 

3.こまめなストレッチを行う

正しい姿勢であっても悪い姿勢であっても、長時間座り続けたり同じ姿勢でいることは

体のコリや血流の悪化を招きます。それを防ぐために、

1時間に1度、数分は席を立ち軽く歩いたり、ストレッチを行って体をほぐしたりしましょう。

 

今回は座ったまま簡単に出来るストレッチを二つご紹介します。

 

姿勢矯正ストレッチ

  1. 椅子に深く座り手を膝の上に置き楽な姿勢を取る
  2. 目線を前にし背筋を伸ばし、骨盤を前に押し出すようにして正しい姿勢を取る
  3. 脱力して姿勢を楽にする
  4. 以上を3セットほど繰り返す

頭は動かさず、背中から骨盤にかけての部分を伸ばすように意識しましょう。

座りながら簡単に出来て正しい姿勢を作るのに必要な筋肉も鍛えられるので、

長時間座りっぱなしになる時などに試してみて下さい。

 

肩をほぐすストレッチ

  1. 両手を同じ側の両肩に上に乗せ、肘を肩と同じ高さにまで上げる
  2. 肩甲骨を大きく動かす事を意識しながら、前に10回肩を回す
  3. 同じように後ろ側に10回肩を回す
  4. 両手を広げ手のひらを上に向けるようにひねり、10秒間維持する
  5. 手を前と後ろに大きく2回ずつ回す
  6. 首を大きくゆっくりと左と右に2回ずつ回す

肩甲骨が良く動くように大きく回すのがコツです。

肩が内側に入り込むような姿勢の矯正や、こりをほぐすのに効果的です。

 

まとめ

猫背が肌荒れをはじめ意外と大きな問題を引き起こしかねないと言うことをお伝えしました。

肌荒れは気にしていたけど猫背は盲点だった!と言う方や

完全な猫背ではないけど姿勢の悪さの自覚があった、と言う方はぜひ

正しい姿勢や椅子や机の高さなども気にするようにしてみて下さい。

 

特に日常的に長時間のデスクワークなどを行い、慢性的な肩こりや腰痛があるなど、

姿勢の悪さが気になる方はオフィスや家庭用など、

場面に合ったクッションを使うことを強くおすすめします

きちんとしたクッションは、クッションなしで椅子に座ったり、

適当に敷いただけのクッションや座布団とは快適さが違います。

 

興味のある方はこちらで良さそうなクッションを探してみてはいかがでしょうか。

→高機能クッションメーカー直営サイト

ページ下部から送料無料のお試しが出来るため、まずは試して自分に合うものを選びましょう。

返却の際の送料は自分で負担することになります。

 

 

以上、この記事が皆様のお役に立てば幸いです。

 

 

 

テカりとカサつきが気になる!混合肌を改善する方法

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額や鼻の周りは脂でテカテカしてニキビが黒ずみが出来やすいのに、

口元やほほなどは乾燥してカサつきが目立ちがち、なんて場合には

肌の乾燥と皮脂の出すぎが同時に起こる混合肌かも知れません。

 

 

ケアに手のかかる混合肌が乾燥肌やオイリー肌とどう違うのかと言った

特徴や原因、スキンケアや改善の方法についてご紹介していきます。

 

 

 

 

混合肌の特徴

乾燥肌やオイリー肌、あるいは混合肌と言うのは、

肌の角質層に含まれる水分と、その水分を蒸発させず蓋をする役目の皮脂の量によって

決まります。バランスの取れた理想の状態である普通肌に、

水分も皮脂も少ない乾燥肌、水分も皮脂も多いオイリー肌、

そして水分量が少なめで皮脂の量が多めなのが混合肌となります。

そのため皮脂の分泌量が多いTゾーン(ひたい、鼻)にかけてはテカりや毛穴詰まり、皮脂によるニキビなどが目立ち、皮脂の少ないUゾーン(頬からあご)は乾燥してカサつきや赤みが出ると言った、部分ごとに違う肌トラブルが発生しやすいのが特徴となっています。

 

肌質の見極め方はこちらをご参考にしてください

乾燥肌?オイリー肌?肌タイプを見極めて適切なケアをしよう - 健康肌care

 

 

混合肌になる原因

混合肌の最も大きな要因は肌の乾燥です。

生活習慣やストレス、間違ったクレンジングや洗顔方法など様々な要因により肌がダメージを受けると、肌の保水力が低下しだんだんと乾燥した肌になっていきます。

そうなるとこれ以上水分を失わないために皮脂を過剰に分泌するようになり、

皮脂の出にくいところでは乾燥したまま、出やすいところでは水分があまりなく皮脂だけが多いという混合肌(インナードライ)の状態が出来るのです。

 

その他にも肌が乾燥する原因には様々なものがあり、

空気の乾燥、寝不足による肌の生まれ変わり(ターンオーバー)の乱れ、偏った食事、

ホルモンバランスの乱れ、加齢、紫外線、花粉やハウスダストによるアレルギーなど

多岐にわたります。

 

特に間違ったスキンケアを続けていると、混合肌が改善するどころか悪化してしまう

可能性もあり、それがテカりやカサつきの原因となってしまっているかもしれません。

 

混合肌のスキンケアのやり方は?

部分的に皮脂の分泌量が多いものの、混合肌は肌が乾燥しているためクレンジング剤と洗顔料は肌に優しい低刺激のものを使うのががおすすめです。洗浄力の強いものを使ってしまうと刺激で肌の乾燥が進んでしまったり、皮脂の取り除きすぎで逆効果になってしまいます。

洗浄力が低くメイクが落ち切らない場合などは、ポイントメイクリムーバーなどを活用しましょう。

油取り紙や拭き取り化粧水、お風呂で体を洗う時などもそうですが、皮脂は肌の水分を保つために必要なものでもあるため、取り除きすぎると乾燥が進んだり

肌を乾燥から守るために逆に皮脂の分泌を促してしまいます。

混合肌のスキンケアは肌への刺激を抑え、皮脂を取りすぎないことを心がけましょう。

 

洗顔はやりすぎると逆効果のため朝と夜の2回に抑え、スキンケアも同時に行います。

重要となるのが洗顔の後にきちんと保湿する事です。

洗顔によって皮脂が取り除かれると肌は乾燥しやすい状態になっているため、時間を空けずに保湿をしましょう。化粧水を使い水分を補給したら、乳液とクリームを使い

水分が逃げないように蓋をしてあげましょう。混合肌やオイリー肌の方に多いのが、

皮脂の量が多い部分を保湿をせずそのままにしてしまうことです。

化粧水などで補給した水分はそのままでは直ぐに蒸発してしまい、殆ど意味がなくなってしまいます。そのためクリームなどできちんと蓋をする事で水分が肌に留まり、

水分と油分のバランスの取れた良い状態にする必要があります。

 

皮脂の多い部分にもきちんと保湿すると最初のうちはベタつきやテカりが気になりますが、

継続して保湿ケアをすることで肌が余計な皮脂を出す必要がないと判断し、皮脂の過剰分泌が次第に収まっていきます。

 

・洗顔のやり方

洗顔をする時に大事なのがとにかく擦らず刺激を与えないことです。

そのためのポイントとして、まず熱いお湯ではなくぬるま湯を使いましょう。

熱いお湯がいけない理由は皮脂を取りすぎてしまう事と、皮脂以外にも肌の天然保湿因子(NMF)を同時に流し落とし、乾燥を招いてしまうからです。

次に肌に直接触れる必要がないくらい良く泡立てること。擦らずとも泡を乗せて広げる程度でも十分に汚れは落ちるため、肌へのダメージを抑えることが出来ます。

特に目元や口元と言った皮膚の薄い部分は優しく洗いましょう。

具体的な手順としては、以下のような流れで行ってください。

 

  1. 洗顔料を手にとりぬるま湯で良く泡立てる
  2. 皮脂の多いTゾーンに泡を乗せ、次に頬に乗せ円を描くように広げて行く
  3. 目元や口元などの細かい部分は指の腹を使い、洗い残しの無いようにする
  4. 手のひらにぬるま湯を溜め、顔に押し付けるようにして泡をよく洗い流す
  5. 流し残しの無いようにしたら、タオルを押し付けるようにして水分を拭き取る

 

・化粧水の付け方

コットンなどを使う方法もありますが、刺激を抑えるためには手を使って

付けるのがおすすめです。500円玉サイズを目安に手に取り、両手に広げた時に

きちんと濡れている程度の量が適量です。少なすぎるとほとんど意味がないため

十分な量を使用するようにしましょう。

付け方としては以下のような流れになります。

 

  1. 手のひらに適量を取り、両手に広げる
  2. 顔の面積の大きい頬や額から、ぺたぺたと押し込むように広げて行く
  3. 目元や口元なども付け残しの無いように指先を使い広げる
  4. 全体に付け終わったら手のひらを各部位に数秒ずつ押し込み、馴染ませる

 

手のひらで叩くようにするだけでは化粧水が十分に馴染まないため、

擦らないよう優しく広げ最後に押し込んで浸透させるのがポイントとなります。

このままだと水分が蒸発してしまうため、すぐに保湿をしましょう。

 

・保湿クリームなどの塗り方

乾燥肌では油分が多く保湿力の高いものを、オイリー肌では水分による保湿成分の多いものを付けていくのがベストになりますが、混合肌は部位によって塗る量や種類を変える必要があります。

保湿アイテムには、ジェル、乳液、クリーム、オイル、バターなどがあり、それぞれ含有している水分と油分の比率が違います。

乳液は水分量が多くさらさらとした付け心地なのに対し、オイルなどは油分が多くなめらかで長時間保湿力が持続すると言った特徴があります。

 

混合肌の方におすすめなのは乳液とクリームを併用する方法です。

皮脂の多い部位と少ない部位を同じように保湿しようとしてしまうと

保湿が足りず乾燥してしまったり、逆に油分があまりにも多くなりすぎてテカりやニキビなどが悪化してしまう可能性があります。

まずは乳液で保湿し、その後Uゾーン、目元、口元など乾燥しやすい場所にはクリームでしっかり保湿する事で、全体のバランスを整えることが出来ます。

手順としては以下のようにしましょう。

 

  1. 乳液を手のひらに10円玉サイズを目安にとり、手全体に広げる温める
  2. 頬、目元、口元、フェイスライン、額、鼻の順に内側から外側へ円を描くように広げる
  3. 塗り残しの無いようにしたら、顔全体を手のひらで押し込んで馴染ませる
  4. 手のひらにクリームを少量取り、4本の指先で広げ温める
  5. 頬、目元、口元など乾燥しやすい部位に置き、その後円を描くように広げる馴染ませる

 

もし乳液やクリームなどひとつのみでケアを行う場合には、それぞれ付ける量を調節し

皮脂の多い部分には薄めに、少ない部分には後付けで濃いめに塗るなどして

バランスよく保湿をするようにしましょう。

 

きちんと保湿ケアを行うことによって肌は正常なバランスへと近づいていくため、

根気よく正しいケアを続けて下さい。

 

 

その他の混合肌改善の方法は?

混合肌に限った話ではありませんが、生活習慣の乱れなどから体の内側の調子が崩れていると、肌荒れが起きやすく、乾燥肌やオイリー肌、混合肌と言った

肌トラブルを抱えがちな肌質になってしまいます。

そうなった場合スキンケアだけをしっかりやっていても、中々改善に繋がらない事も。

スキンケア以外にも下記の改善方法を無理せず出来ることからやっていきましょう。

 

1.肌に良いお風呂の入り方をする

熱いお湯に浸かったり、長風呂に入ると必要な皮脂や天然保湿因子が流れ落ちてしまい

肌の乾燥を促進してしまいます。そう言った肌に悪い入り方を避け、肌に良いお風呂の入り方をしましょう。

 

詳しくはこちらの記事をご参考にしてください

肌に良いお風呂の入り方!肌荒れを起こさない正しい入浴法 - 健康肌care

 

2.質の良い睡眠を取る

不規則な生活や睡眠不足は肌の健康に大きな影響を与えます。

もし日中にも眠くなるだとか、睡眠の途中で起きてしまう場合、

睡眠の質が可能性があります。質の高い睡眠を取ってしっかりと肌の調子を整えましょう。

 

寝不足は肌荒れの原因に!その対策と改善方法 - 健康肌care

 

3.バランスの取れた食事

炭水化物や甘いものに含まれる糖質、お肉や揚げ物に含まれる脂質は

とりすぎると皮脂の分泌を促しニキビや黒ずみの原因となります。

それらのとりすぎを避け、バランスのよい食事を心がけましょう。

 

詳しくはこちらの記事をご参考にしてください

食べ物から見る肌荒れ!肌に良い食べ物と悪い食べ物は? - 健康肌care

 

4.ストレスをため込まない

ストレスは皮脂の分泌量を増やす男性のホルモンを増加させるほか、

自律神経に影響を与え上手く眠れなくなったり疲れが取れなくなるなど

様々な影響を与えます。趣味や運動などでうまくストレスを発散し、

溜め込まないようにしましょう。

 

5.ウォーキングをする

有酸素運動には血行を促進したり、肌荒れを改善したり、睡眠の質を高めたりと

健康だけでなく肌に良い効果が沢山あります。

がっつり汗をかくような大変な運動でなくとも十分効果があるため

運動不足を自覚している方はぜひ試してみて下さい。

 

ウォーキングで肌荒れ解消!効果的な歩き方は? - 健康肌care

 

6.部屋を加湿する

肌の乾燥を防ぐためには湿度が下がりすぎるのを防ぐ必要があります。

湿度は40~60%が適切だと言われており、40%を下回ると肌の乾燥が進んでいくため、

きちんと部屋を加湿し肌に優しい湿度を保つようにしましょう。

 

7.紫外線を防ぐ

スキンケアの後に日焼け止めクリームを塗り、紫外線による影響を抑えるようにしましょう。紫外線を受けるとシミ、しわ、たるみが出来たり、日焼けによって肌の乾燥が

進んだりします。

 

8.部屋や寝具の掃除をこまめにする

ダニやほこりなどのハウスダストが増えるとアレルギーが起こり体の免疫力がさがってしまったり、ダニに刺されたりして赤みやかゆみが起こると言った悪影響があります。

また寝具の汚れを放置すると雑菌などが増え、ニキビや肌荒れの原因となります。

最低でも1週間に一度は掃除を行い、部屋を衛生的に保つようにしましょう。

 

まとめ

混合肌を改善するためには、生活習慣の改善と

スキンケアをそれぞれの部位にあったやり方をすることがポイントです。

乾燥している部分と皮脂が多い分とでケアを分けるのは大変ですが、

細かい努力が健康な普通肌に近づくカギとなるため、継続してケアをしていきましょう。