冷え症が肌トラブルの引き金に!冷えを改善する方法

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誰もが一度は経験がしたことのある体の冷え。

特に気温が低い冬の時期には手足が冷えを自覚する事も多く、

辛い思いをしている方も多いのではないでしょうか。

 

そんな冷え性ですが、実はニキビや吹き出物、肌トラブルと密接に関係しています。

今回は肌荒れと冷え性の関係と、冷えを改善する方法についてお話します。

 

 

 

そもそも冷え性とは?

何らかの原因で血行が悪い状態になり、熱を持った温かい血が血管を通して体の各部に

十分に運ばれずに、体に冷えを感じる事を冷え性と言います。

 

寒さを感じると血管を収縮し体から熱を逃がさないようにするのに加え、

熱を体の中心部に集めようとするため手足などの体の末端は特に冷えを感じやすいです。

 

この冷えの症状は特に寒いわけではない場合にも起こるため、

冬だけではなく夏にも冷えを感じる可能性があります。

 

冷え性は女性に多い

冷え性を自覚している人は女性に約7割、男性で約4割近くいると言われています。

女性は男性に比べ筋肉量が少ないため、

基礎代謝が低く自動で作られる熱の量が少ないのです。

 

それに加え、生理などにより貧血になったり、ホルモンバランスの乱れ、

タイトな下着や衣類などに締め付け、薄着やスカートなどにより体が冷えて

血流が悪化する事も女性が冷え性になりやすい理由のひとつです。

 

冷え性でニキビなど肌荒れが起きる理由は?

体が冷えていると言うのはつまり、全身の血液の流れが悪くなっている状態だと言えます。

その状態では血液に乗って運ばれていた栄養や酸素などの

体の新しい細胞を作り健康を維持するために必要な材料が運ばれてこないことになり、

肌の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れ、ダメージに弱く脆い肌が出来上がってしまうのです。

 

ターンオーバーが乱れると肌が本来もつバリア機能を発揮できず、

水分が失われ潤いを保てず乾燥したり、摩擦や細菌などの外部からの刺激で

赤み、かゆみ、湿疹(皮膚炎)などの肌トラブルが起きやすくなります。

 

またその血行の悪いでは老廃物が上手く排出されずに毛穴に詰まり、

ニキビや吹き出物の原因となる事も。

 

そのため、体の冷えを改善する事は肌荒れの改善に繋がるのです。

 

冷え性は他にもこんな症状を引き起こす

 

  • 便秘
  • 肩こり、腰痛
  • むくみ
  • イライラ
  • 不眠
  • 頭痛

 

血行が悪いだけで他にもこんな症状が起きます。

特に便秘やストレス、不眠などはそれ自体が肌荒れの原因になるので、

冷え性は二重三重に肌荒れを起こしかねない症状だと言えます。

 

冷え性が起こる原因は?

冷え性は血流が悪くなることによって起こりますが、

では何が原因で血流が悪化するのか見ていきましょう。

 

1.自律神経の乱れ

ストレスや不規則な生活、冷暖房の効いた室内外の出入りなどの寒暖差により、

自律神経に負担がかかり体温調節機能が低下します。

 

体の熱を放出するために血管を広げたり、逆に寒さで熱を逃がさないよう血管を収縮する

と言った指令は自律神経の働きによるもののため、自律神経が乱れると

上手く体温調節が出来なくなり冬に限らず夏でも冷えを感じるようになってしまいます。

 

 

2.寒さを感じる皮膚の感覚が鈍くなる

締め付けのきつい下着や靴下、靴などで圧迫されると血流が悪化し、

寒さを感じる神経の感覚が鈍くなることがあります。

すると体温調節の指令が上手く伝わらなくなってしまいます。

 

 

3.貧血や低血圧

血の量が少ない貧血や、血液を押し出す力の弱い低血圧などは

元々血行が悪く、温かい血液が体の各部に送られないため冷え性になりやすいと言えます。

 

 

4.筋肉量が少ない

筋肉量にはエネルギーを燃やし熱を発する働きがあります。

運動不足で筋肉量が低下していたり、女性の場合は作られる熱が少ないため、

男性や筋肉がある人に比べ冷えを感じやすいと言えます。

 

また、ふくらはぎの筋肉には血液を心臓に押し戻すポンプの役割もあるため、

血行を良くするのには重要な筋肉であると言えます。

 

 

5.基礎代謝の低下

生命を維持するのに使われる必要最低限のエネルギー消費を基礎代謝と言います。

自律神経の乱れや筋肉量の低下、加齢や寝不足、ストレスなど

様々な要因により基礎代謝が落ちると体温が低下するため、

体の冷えを感じやすくなります。

 

 

6.女性ホルモンの乱れ

ストレスや更年期によりホルモンの分泌量が乱れると、バランスを取るために

自律神経が影響を受け血行が悪くなることがあります。

いわゆる更年期障害の症状として冷えが出るのはこのためです。

 

 

7.偏った食生活

血行を気にするにあたって注意すべきなのが脂質と糖質です。

 

脂質の多い肉や、てんぷらやフライなどの揚げ物、スナック菓子などは

血液をどろどろにして血流を悪くしてしまう上に、動脈硬化のリスクもあります。

また、炭水化物や甘いもの全般などに含まれる糖質もとりすぎると

自律神経を乱し血管を収縮させ冷えの原因となります。

 

これらの過剰摂取は冷えを促進するのに加え、ビタミンやミネラルなど

血液をサラサラにする栄養の不足を招くため、バランスの取れた食事が求められます。

 

また、冷たい飲み物や食べ物、食べ過ぎ、飲みすぎ、

アルコールなども体を冷やすため控えた方が良いでしょう。

 

 

8.喫煙

タバコは血管を急激に収縮させる作用があり、血の巡りを悪くさせます。

またそれにより基礎代謝の低下も起こすため冷えを感じやすくさせます。

 

かんたん冷え性チェック

当てはまるものが多いほど冷え性の可能性が高くなります。

 

・むくみやすい           ・季節に関係なく手足が冷える

・肩こりや腰痛がある        ・厚着をして体を温かくしても手足が冷える

・便秘がちである          ・お風呂に入った後すぐに体が冷える

・頭痛が起きやすい         ・生理痛、生理不順がある

・あまり良く眠れない        ・イライラしてストレスが溜まりやすい

 

冷え性を改善するためには

運動量のアップ

冷えが起こらないようにするために、

まず一番有効なのが運動を行う事です。

運動そのものが血行を促進したりストレス解消効果があるのに加え、

筋肉がつけば基礎代謝の量が増えて体温が上がり、冷えを感じにくくなります。

がっつり汗をかくような激しい運動でなくとも、ちょっとしたストレッチや

ウォーキングでも体をほぐして血行を良くしたり、筋肉量のアップに繋がります。

 

本格的な筋力トレーニングを行うのであれば、

下半身の大きな筋肉を鍛えられるスクワットがおすすめです。

 

また、それ以外でもながらで出来る冷え性改善運動として、以下の運動がおすすめです。

 

・つま先立ち運動

家事やちょっとした立ち仕事や徒歩の時間に、つま先立ちをしてみるのはいかがでしょうか。

つま先立ちをするだけでふくらはぎや腹筋、お尻周りに負荷がかかり、

筋肉を鍛えることが出来ます。

 

ふくらはぎの筋肉が鍛えられれば血液を心臓に送り返す

ポンプの力が強まって冷え性やむくみに大きな効果が得られますし、

腹筋や下半身の筋肉も鍛えられるためウエストの引き締めやダイエット効果も期待出来ます。

 

つま先立ちのやり方

  1. 肩幅まで足を広げ、指先を広げ両足が前を向くようにし均等に体重をかける
  2. かかとを出来るだけ上げそのまま20秒ほどキープする
  3. キープが終わったらゆっくりとかかとを床に下す

 

以上の流れを空いた時間に一日数セット行うようにしましょう。

キープ時間やセット数は無理をしないよう、自分に合わせて変えてみて下さい。

 

基本的なつま先立ち運動のやり方として紹介しましたが、例えば食器洗いの最中に

ずっとつま先立ちを行ったり、スクワットのように細かく踵を上げ下げする、

歩く際につま先立ちで移動するなどでも効果があります。

 

要はつま先立ちで腹筋やふくらはぎなどに負荷が掛かれば効果があるため、

普段の生活の中で自身のやりやすいタイミング、やり方でつま先立ちをしてみて下さい。

 

・貧乏ゆすり

足をがたがたと震わせてお行儀が良くない貧乏ゆすりですが、

実は健康に良い効果が沢山あることが分かっています。

 

貧乏ゆすりをするとふくらはぎの筋肉が良く動くため、

ポンプ機能が高まり血流が改善します。

わずか5分の間貧乏ゆすりをしただけでも体温が2度上昇し、むくみや冷えの解消、

ストレスの発散にも役立つのです。

 

血行を良くする効果があるためエコノミークラス症候群の予防にもなるほか、

軟骨の再生力を高めの効果もあり変形性関節症(関節の痛み)の治療にも取り入れられるなど

貧乏ゆすりはメリットの沢山ある運動だと言えるでしょう。

 

 

やり方は簡単で座った状態でつま先を地面につけ踵を浮かせ、踵を上下させるだけ。

片足ずつでも両足ずつでも構わないので

なるべく素早く踵を上下させると効果が高いと言われています。

 

一日どのくらいしなければ効果がない、と言うこともなく手軽に出来るため

デスクワークなどで座りっぱなしになる機会が増え運動量低下している昨今、

座ったままで出来る貧乏ゆすり”運動”を意識的にしてみてはいかがでしょうか。

 

入浴でしっかりと温まる

お風呂は正しく入れば疲労回復や血行改善、ストレスの緩和、自律神経を整えると言った

良い効果が沢山あります。しかしあまり良くない入り方をしてしまうと

肌トラブルの原因となったり、十分に体が温まらず冷えの原因にもなります。

入浴の際に気を付けるべきポイントをしっかり押さえ、体の芯から温まりましょう。

 

→肌に良いお風呂の入り方!肌荒れを起こさない正しい入浴法

 

きちんと水分補給する

体が水分不足の状態になると血液がどろどろになり、血流が滞って冷えの原因となります。

喉が渇いたと感じた時には既に水分不足になっているため、

こまめに水分補給をするようにしましょう。

 

→水分不足が肌荒れの引き金に!?水を飲む事の美容効果

 

血行改善効果のある栄養をとる

・ビタミンE

ウナギ、アーモンドなどナッツ類に多く含まれるビタミンEは

手足の血管を広げ血流を促進し、動脈硬化の予防にも役立ちます。

 

・EPA

サバなどの青魚に含まれるオメガ3系脂肪酸であるEPAには、

血液をサラサラにして血行を良くする効果が期待出来ます。

 

・ビタミンC

ピーマンやブロッコリー、ほうれん草と言った野菜や柑橘類に多く含まれるビタミンCは、

抗酸化作用で血中のコレステロールの酸化を防ぎ血流を改善します。

他にもコラーゲンを作成したりと美容に良い栄養素です。

 

・クエン酸

酢や梅干し、レモンなどの柑橘類と言ったすっぱいものに入っているのがクエン酸です。

血液の酸化を抑えさらさらにする効果があります。

 

 

これら以外にも体を温める食べ物や飲み物を積極的にとり、

バランスの良い食事を心がけましょう。

 

 

まとめ

女性でも男性でもたくさんの方が自覚する冷え性。

根本的な改善のためには暖かい格好をして直接的な寒さを防ぐだけでなく、

運動や食事などで体の中から変えていく必要があります。

肌荒れにお悩みで体の冷えを自覚している方は、冷え性対策をしてみてはいかがでしょうか。